Unknownに来たPlayerは己の罪を贖罪する

ザ・ルーム ページ11

オルゴールを取り出しザッカリーに持ってもらって、服の裾を掴ませて貰った。
もしも一人で移動してしまったらその時点である意味詰みだからだ。
パネルからオルゴールを使用する、とボタンを押す。
ブォンとワープ音がして、虚無へ飛ばされた。
真っ暗な空間で、足元には緑色の花弁が開かれた花のような模様があり、真ん中にある赤い点、これこそがそれぞれのゾーンの入り口だ。
だが今回最初に行くべきなのはザ・ルームだ。
白い点の上に立ち、入力パネルが出現したので入る、とボタンを押す。
ブォンとまたワープ音がして、全面真っ白な通路が目の前に現れた。
ザ「その1、どこへ行くべきかは分かるはずだ。」
貴「うん。」
オルゴールを鞄へ丁寧にしまい、道なりに先へ進む。
しばらく来て同じような作りが連続する廊下へと出る。
ザ「この廊下、おそらく見覚えがあるんじゃないかと思うが…。どうだい？その1？覚えがあるなら…今どこへ行くべきか分かるだろう。」
先へ進み、スイッチが目の前に現れる。
スイッチはOFFにされたままだ。ザッカリーが前へ出て、スイッチを動かす。
ガチッと音はするが動かない。
ザ「レバーが動かない。そう簡単にいくわけないよなぁ、やっぱり。」
ザッカリーはこっちを向いて言う。
ザ「お悔やみ申し上げるよ、その1。アンタが変えたいと思ってたのは分かってる。だが…試す価値はあった、そうだろ？少なくとも俺とパブロは良い連れを得ることができた…、"虚無"へ戻ろう。そして、スイッチが動かないという現象がどうして起こっているのかを突き止めよう。」
頷き、部屋の外を目指そうとする、…奥に誰かいる。
？「愚か者め！なぜここへ入ってこようなどと考えた？お前はｼﾞ殺志望者か？」
ザ「俺たちはただ、この世界をまたあったように戻したいだけだよ。残念ながら、思うようにはいかなかったがね。」
？「お前のような人間風情にできるわけがない。この私にできないことなのだからな！」
ちらりと自分の亡霊たちを見れば激しく怒っている。特に一番目と三番目が。二番目はどこか呆れたような、悔しそうな表情で目の前の狐を見つめている。
？「無知で愚かなお前には、この世界を歩く資格もない、消えろ！」
亡霊たちは囁く、戦えと。
戦闘画面に無理やり引き摺り出され、渋々武器であるハロルドの剣を持つ(ザッカリーが持っているものとはまた別のハロルドの剣である。)
ザッカリーは戦闘画面に現れたその1を見て驚く。
ザ「アンタ戦えるのか！？」
貴「現場にいる以上選択肢がないからね。」
武器を構え、戦いは始まる。




次

敵の名はセネカ→←赤いボックスは元はゾーンを渡るための道

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