キセキの世代には隠れた天才がいました (ページ5)

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試合……勝ったよページ5

貴「弱かったのかなぁ…、どう表したらいいかわかんないけど。」
赤「素直に喜んでおいたらいいんじゃないか？」
貴「そっか、あ、紫原くん、お菓子ちょーだい。」
紫「好きにとってねー。」
貴「もっきゅ、もっきゅ。」
青「にしても本当にそいつ大丈夫なのか？デビュー戦で転けるとか前代未聞すぎるぞ。」
貴「緊張してたんだもんしょうがないよ、むしろ居たことすら気づかれない僕の身にもなって見なよ。身長低いし白い以外まず目立たないんだよ！」
シャーッ！っと猫のように毛を逆だてる。
青「怒るな怒るな。」
貴「フシャー、フー、フー。」
緑「半分野生に帰っているのだよ。」
貴「…うー、それで今日は反省会やって終わり？」
赤「いや、今日はもう個人解散してもいい。」
貴「ありゃ、どうして？」
赤「僕たちにまず今回不足はないからだ。」
貴「言っちゃあ悪いけど黒子くんは？毎度のごとく鼻血出したりしちゃあ選手として出せないよー。」
黒「……。」
貴「まぁ黒子くんの得意ポジションみたいなのがあればいいんだけど…。うーん……。僕の課題にしてもいいかな？赤司くん。」
赤「お前が自分から言うなんて珍しい。明日は槍が降るな。」
貴「酷いなぁ、一軍になるって事は君が引き連れない限り無理だ。そうでしょ？」
赤「お前は鋭いのか鈍いのかどっちかにしろ。」
貴「うぇい…、承知したよ…。」
帰り道。
黒「白黒くんっ。」
貴「黒子くん？走って…来た…見たいですね？」
息絶え絶えに走って来た。
黒「はぁっ、はぁ……やっと追いついた……。」
貴「何か用かな？僕忘れ物とかはしてないと思うんだけど。」
黒「僕の得意を見つけるとか言ってましたけどそんな事できるんですか？」
貴「できるできないじゃなくてやるんだよ～、僕は多分君にできることを見つけたから。」
黒「…え？」
貴「明日ちゃんと形にしたら教えるね～、今日はお疲れ様。また明日ね～。」
ポイッと飴を投げる。
黒「うわっ…急に投げたら落とすんですけど…。」
帰宅。
貴「ただいま～。」
夏「お兄ちゃんお帰り！」
春「おかえり、兄さま。」
冬「兄さんおかえりなさい。」
秋「おかえり～、晩御飯作っといたよ兄さん。」
貴「一年組は仲がいいなぁ。」
冬「一年組で一括りにしないでよ。私はほかの兄弟と一括りは嫌なので、あ、春樹(はるき)兄さんならいいんです。」
夏「冬鬼(ふゆき)酷くね！？秋灯(しゅうと)はどうなのさ！」

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