三条派の花魁 (ページ18)

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ｼﾞｭｳﾛｸページ18

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その後も、長船派や虎徹等の刀達が集まり、

集まって居ないのは、三日月一振りだけだった。

夜蝶は、小狐丸に目隠しを取ってもらい、皆と話している。

『不思議なものでありんすね……、』

｢どうかしたのかい…？｣

『ふふっ、この部屋に来ただけなのに

皆様とても楽しそうに、昔のように振る舞っておりんすから。』

｢そうだね……、兄上は混ざらないのかい？｣

『わっちは、大丈夫でありんすよ…』

すると、部屋の近くから誰かの気配がしてきた。

部屋に居る全振りは、一瞬に静まり、どうするかと目で語っていた。

『わっちが行きんす、皆様は此処でお待ちになってくんなまし』

｢で、でもｯ、もしさにわだったら…！｣

『今剣…その時は、時間稼ぎでも致しんす。』

全振り共、何かを言いたそうな顔をしていたが、

今はそれどころでは無い、審神者かもしれないという不安があるから。

そんな思いを胸に秘め、夜蝶は部屋を出ていった。

『言って参りんす、』

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