【文スト】探偵社員(仮)

第6話 Mafia ページ8

？side

自分の被っている帽子を胸に当て、目の前に立ちはだかるでかいドアを二回ノックする。


『首領、中原です』

また、エリス嬢の相手か…？
と思いきや、早めに返事が返ってきた。

「入っていいよ」

許可をもらったので優しく開け、中に入る。

するとエリス嬢はそこにいなかった為、自分の部屋で寝ているのだろうと仮説を立てる。

『ご用件とは…？』

「嗚呼、君を呼んだのは他でもない。
米花町という所にポートマフィアの裏切り者が隠れてしまってね。
始末を頼みたいんだ」

『了解です。』

始末…ねぇ。

てか、米花町って…？

「あ、米花町は此処だよ。
あとで資料と地図送っておくね。」

『ありがとうございます。

では、失礼しました。』

失礼にならないように部屋を出る。

パタンッと締まった音が聞こえたと同時に溜息をつく。

はぁぁぁぁあ〜…と。

「ふふ、溜息を付くと幸せが逃げるぞい」

『…あ、姐さん…』

「どうしたのじゃ？」

『…いや、嫌な予感がするな〜って…思って…』

「ふむ、逆にいいことかもしれないぞ」

『え…』

そう言ってニヤリと笑い去って行った。


なんなんだ。


はぁ、帽子を被り直し、胸元から写真を出す。

俺とAが写っている写真。

『…A…』

今なら女々しいとか言われても仕方がないと思う。
其れ程逢いたいのだ。

最近会ってねぇし、


青鯖のせいでっ!!!!!!!!!!!!!!!!!




中原 side end

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