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莇くんは大量のパックを私に押し付け、九門くんのところへ行ってしまった。
『暇だ…』
私は現代の高校生にしては珍しくスマートフォンという物を持っていないため、暇を潰す手段がない。
かといって人様の家の中をうろつく訳にもいかないので、リビングのソファでも借りて寝ることにしよう。
そう決心してリビングへと足を運んだ。
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『あ。』
「まだいたんだ…」
リビングへ行くと、今にも寝そうな顔をしながらマシュマロを頬張る御影さんがいた。
てか言い方酷いな。
『諸事情がありまして…そんなに食べたら、夕飯食べられなくなっちゃいますよ?』
「…いい。マシュマロが夕飯。」
『えぇ…』
この人は偏食家なのだろうか。
いや昨日もマシュマロを食べていたし、ただのマシュマロ愛好家なのか?
『って、食べるのか寝るのかどっちかにして下さい!』
「じゃあ寝るからAが食べさせて。」
『嫌です。大人しく寝てて下さい。夕飯の時間になったら起こします。』
「…ケチ。」
頬を膨らませて可愛い顔をしたって甘やかさないぞ。
てかこの人本当に26歳なのか?
未成年にしか見えない…
「じゃあ俺の枕になって…」
『それはいいですけど、現役JKの膝枕は高いですよ。って、もう寝てるし。』
「すぅ…」
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作者名:りおた。 | 作成日時:2020年1月31日 18時