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「自ら身体差し出すとかおかしいでしょ。ドMなの?」
『いや全然Mとかではないです。えーっと、あっそうだ、オカ研なんでこういうのに目が無いんですよ。』
「あーハイハイ。」
オカルト研究部所属という肩書きが役立つ日がくるとはなあ。
いやまあ、明らかに後付けの理由だということはバレてるだろうが。
『というわけで、どうぞ!』
「うわっ、なんでそんなテンション高いの。まあいいや。失礼しまーす。」
遠慮がちに茅ヶ崎さんが私の腕にしゃぶりつく。
なんというかこの状況は…
『すごくイケないことしてる気分ですね。』
「それな。俺は今現役JKの腕を舐めてるという背徳感と、通報されないかという不安に押し潰されそうだよ。」
『両者の合意のうえでやってるので大丈夫ですよ。多分。』
そんな呑気な会話をしながら、茅ヶ崎さんは私の腕の血を一滴残らず舐めとっていく。
てかもう血でてないよね?
いつまで舐めてんのこの人?
『あの、いつまで舐め、い゛っ…』
熱心に腕を舐めているかと思えば、今度は急に腕を噛んできた。
牙を突き刺しているから、血を吸うつもりだろう。
『いたい、です。貧血になっちゃいますって…』
「万里はよくて、俺はダメなわけ?」
『なんで、そのこと…』
昨日血を吸われた事は誰にも話してないはずなのに。
「ね、俺もいいでしょ?A。」
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作者名:りおた。 | 作成日時:2020年1月31日 18時