現代適応型吸血鬼【A3!】 (ページ13)

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結局、朝起きると隣に摂津さんが寝ていた。
そのせいで十座さんから不審な目を向けられてしまい、朝から気分は最悪だ。

「Aちゃん！おはよう！」

「名前をカタカナで！目の下にビックベアーだヨ！」

『咲也さんにシトロンさん、おはようございます。隈があるのはいつもなので大丈夫です。』

この2人の笑顔を見たらもうなんでも良くなってきたな。

「一晩たったしもう森から出られると思うって左京さんが言ってたよ！良かったね！」

『そうですか。ありがとうございます。』

「名前をカタカナで、もう帰っちゃうなんて寂しいネ…もっとお話したかったヨ…」

『そう言って頂けて嬉しいです。でも長居するわけにもいきませんし、もう少ししたら出ますね。ありがとうございました。』

正直すごく居心地がいいから帰りたくない、と思ってしまう自分がいる。
ご飯は美味しいしお風呂も広いしベッドもふかふか、そしてほとんどの人が優しい。

しかしこれ以上ここにいるわけにもいかないので、身支度をして住人に軽く挨拶しに行くことにした。

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「あれ、Aもう行くの？もう少しゆっくりしていけばいいのに。」

『雪白さん。』

リビングのソファに雪白さんと御影さんがいた。
2人とも髪色が映えてとても絵になる。神秘的な感じ。

『はい、今は挨拶して回ってるところです。昨日はせっかくの添い寝のお誘いを断ってしまってごめんなさい。』

「ふふ、また今度機会があったらよろしくね？」

『は、はい。お願いします。』

実は昨日添い寝に誘われていたのだが、初対面の人と添い寝はさすがに緊張するので断ってしまったのだ。
まあ結局は摂津さんと不本意な添い寝したのだが。

『御影さんもありがとうございました。って、まあ聞こえてませんよね。』

「すぅ…」

「ふふ、密には起きたら伝えておくよ。」

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