部長の思い ページ16
手塚side
『…………頼るって……、一体何なんですか……?私には、どう頼れば良いのか…、分かりません……。』
そう言ったAの顔はいつも見せている笑顔ではなく、心の無いような無表情で、違和感を感じた。
手「おい、越前。聞きたい事がある。ちょっといいか?」
グラウンドを走り終わった越前に声をかける
越「……別にいいっスけど。」
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越「…それで、聞きたい事って何スか?」
手「Aの事についてだ。」
越「…姉貴?」
越前が眉をひそめた
手「越前。お前とAは本当のきょうだいじゃないだろう?」
越「!!?」
越前は目を見開き、動揺を見せる。
どうやら、感が当たったようだ。
越「……そうっス。俺と姉貴は本当のきょうだいじゃないっス。姉貴は小さい時に両親を亡くし、俺の親父に引き取られたっス。」
手「……そうか。」
越「…何かあったんスか?姉貴。」
手「いや、何もない。練習に戻っていいぞ。」
越「…………」
納得いってないような顔をしていたが、無言で練習に戻っていく越前。
『…………頼るって……、一体何なんですか……?私には、どう頼れば良いのか…、分かりません……。』
Aは、小さい時に両親を亡くし、頼れる人を亡くした。
だから、自分一人で大丈夫だと、頼る事を知らずに生きてきた。
『コンコン』
「手塚です。失礼します。」
竜「ん?どうしたんだぃ?手塚。」
手「男子テニス部マネージャーの入部届けをもらえますか?」
竜「…マネージャーのかぃ?男子テニス部はマネージャーをとらないっていってなかったか?」
手「…はい。確かに言いました。これからもマネージャーをとらないつもりです。」
竜「じゃあなぜ?」
手「……たった一人だけ、この部のマネージャーになって欲しい人がいるからです。」
竜「ほーう。手塚にそこまで言わせるなんて、誰なんだぃ?その人。」
手「……越前Aです。」
竜「Aかぃ。確かにあの子なら私も反対せんが、」
竜崎先生は少し考え、「わかった。」と言って入部届けを出す。
手「ありがとうございます。」
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匿名ちゃん(プロフ) - とっても面白いです…。ずっとニヤニヤしながら読んでましたし…← だから、また更新再開してくれると嬉しいです (2022年6月19日 15時) (レス) id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
loveテニプリ - この作品面白いですよ♪ゆっくりでいいので、頑張ってください! (2020年6月24日 21時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (2020年1月23日 0時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
spedio77(プロフ) - 面白い小説ありがとうございます!無理しないでくださいね! (2019年8月2日 0時) (レス) id: fdb50670b5 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉん - 自分は今でも見ています!そして自分はこの作品が大好きです! 良ければ続き、書けるときに書いてください(((o(*゚▽゚*)o))) 絶対みます! (2018年8月16日 10時) (レス) id: ff02a4892e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞蝶 x他2人 | 作成日時:2015年7月30日 23時