姉の守りたいもの ページ14
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「あれ〜…手塚先輩どこだろう…。」
昨日仕上げた書類を手塚先輩に渡さなきゃいけないけど、教室にも、部活にもいなくて、取り敢えず校舎を探し回る。
「あぁ〜!早く見つけて渡さないと、リョーマが見に行けないっ!」
イジメられてなきゃいいけど…。
「一階を探してみようかな。」
一階に下りると『パコーン』とテニスボールを打つ音が聞こえた。
「そういえば、ここからコート見えるんだったけ。」
ならリョーマも見えるかなっ!!/////写真撮らなきゃ!!
そう思って窓の外を見てみると、
「あれっ………。」
一年生は試合出来ないはずなのにコートに入っているリョーマと、
「あれは確か、荒井くん…。」
試合が始まり、荒井くんがサーブを打ちリョーマがそれを打ち返すがネットに引っかかる
「おかしい…。」
あんなサーブ、リョーマなら余裕で打ち返せるはずなのにネットに引っかかる。
おまけにフォームはいつもと同じで完璧なのに、インパクト音がおかしい。
「まさかっ…!」
よく見てみると、いつも使っているラケットじゃない。ガットがゆるゆるでフレームガタガタのボロラケット。
「あんなラケットじゃ、スピンなんてまともにかからない…。」
荒井くんがまたサーブを打ち、リョーマが打ったボールはコートから大きく外れてフェンスに当たる。
あのラケットをコントロールするのは難しい。でも、リョーマなら…
『パコーンッ!!!』
「「!!!?」」
今までまともに打てなかったボールを打ち返し、ボールは荒井くんの横を抜ける。
「弘法筆を選ばず。…流石リョーマ!!!/////」
写真を撮りまくる。
「……………。」
手「ん?どうしたA?」
廊下を通りかかった手塚先輩が声をかける。
「……手塚先輩。私をテニス部のマネージャーにして下さい!!」
手塚先輩に頭を下げる。
手「…マネージャーは取っていないが、話を聞こう。」
「…さっきの手塚先輩見ましたよね?リョーマは見ての通りテニスが上手いです。でも、リョーマは1年、生意気に見られると思います。」
さっきみたいな嫌がらせがまた起きるかもしれない。
「……手塚先輩には分かりますよね?私はリョーマを守らなきゃいけないんです。お願いします…っ!!」
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匿名ちゃん(プロフ) - とっても面白いです…。ずっとニヤニヤしながら読んでましたし…← だから、また更新再開してくれると嬉しいです (2022年6月19日 15時) (レス) id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
loveテニプリ - この作品面白いですよ♪ゆっくりでいいので、頑張ってください! (2020年6月24日 21時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (2020年1月23日 0時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
spedio77(プロフ) - 面白い小説ありがとうございます!無理しないでくださいね! (2019年8月2日 0時) (レス) id: fdb50670b5 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉん - 自分は今でも見ています!そして自分はこの作品が大好きです! 良ければ続き、書けるときに書いてください(((o(*゚▽゚*)o))) 絶対みます! (2018年8月16日 10時) (レス) id: ff02a4892e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞蝶 x他2人 | 作成日時:2015年7月30日 23時