第弐話 ページ12
Aが出ていったしばらく後、何気なくテレビをつけた。
そこには感動の再会スペシャルとかかれていて、ゲスト席にはAがいた。
しかも、生中継でだ。
俺はその番組を見ていた。
司会者のちらちらと後ろのカーテンを見る仕草が気になったからだ。
もちろん、Aが出ていたから、というのもあるんだが…
これは何か、サプライズのような物があるな…と思ったら、本当にあった。
しかもその再会するのはA。
どうせアンケートとか取られて、両親とか書いたんだろう。
「…」
だけど、出てきたのはAの兄。
最低な奴だ。
Aに汚い物を食わせたり、見えないところに傷をつけたり。
その度にアイツは俺の所に来て、泣いていた。
「大和さん、この人知ってるんですか？」
イチはテレビを指差し、俺に言う。
「ああ、最低な奴だ。」
「スペシャルオムライスって美味しいんですか！？」
「いや、残飯だぞ。雑草だぞ？」
「え…」
リクは若干引いたように言う。
その後の兄の行動を見ていても、あの頃よりも酷くなっていた。
「…アイツ、泣いて帰ってくるぞ」
「？」
「いや、タオル準備しといてくれ…」
「え、はい…？」
リクはわかってないだろうけどタオルを取りに行った。
…昔も、こんな事があったな、Aが残飯オムライスを食わされて、「もう帰りたくない」って言って…
あの時は泣きすぎてティッシュがなくなって、次から…次はないといいと思いながら、タオルを用意しようと思ったんだっけ。
「年下に慰めてもらうとか情けねー」なんて冗談で言ってみたら、「わかってるけど…大和君だから…迷惑かけてごめん」なんて言われてどぎまぎしたのを覚えてる。
そう考えていると、ドアが開く音がした。
「…ただいま」
目は、赤くなっていた。
どれだけアイツに暴言を浴びせられたか、それだけで分かる。
Aは事務所に戻ってきて安心したのか、涙を流し始めた。
あー…こういうときは…
「…ん」
腕を開いて、とりあえずAを待つ。
少し、考えていたようだけど、そのあとすぐ抱きついてきた。
昔してたみたいに、頭を撫でながら、俺は昔のことを思い出していた。
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カルビ(プロフ) - う、嘘だろ…???!!!!おっさんなんで居ないんだよ！！！！寝顔！！！！(((殴 すごく面白かったです！続き待ってます😭😭 (2月11日 11時) (
レス) @page23 id: 2fb80f9c6a (このIDを非表示/違反報告)
なつめみく - くそっ！あまりの面白さに読みいってしまった、！！三月、おれ絶対裏切らないから！うっ、うらぎらな((((( ヤマさん結婚しよう (9月24日 11時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
真姫 - 零さん» コメントありがとうございます！私生活が落ち着いたら、また更新させていただきますね！ (2020年8月2日 10時) (レス) id: 7689ca9d8f (このIDを非表示/違反報告)
零 - 続き待ってます！ (2020年2月29日 3時) (レス) id: 0a32322563 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真姫 x他2人 | 作者ホームページ：ないです。ないです（圧）
作成日時：2019年8月28日 15時
