二十一話 ページ30
帰りたい。
私はそう思ってしまった。
この世界でも充分に幸せだ。でも…。
どうしても思い出せないその人に、会いたくて仕方がない。
心にぽっかりと穴が空いて、幸せを注ぎ込んでもこぼれてしまいそうな感じ。
どうすれば帰れるんだろうか。
涙はもう止まっていた。
私は考える。
一番怪しいのはあの手紙。
幸せ…というワードが何度も出てくる。
あれが多分キーワード。
幸せを願われた…っていうのは、私が向こうで死んだかなんかして、それで、幸せになって…って、願われたんだと思う。
私そんなに愛されてたっけ。
あ、あの時だ。
誰かをかばってトラックにぶつかった時。
あの時の子が、その空白の子で、幸せを願ってくれたのも、その子…？
じゃあ、私はもう死んでるってこと？
もう、帰れないってこと？
…その子にだって、会えない、ってこと…？
「おーい、真姫…って、何泣いてんだ…？」
入ってきたのは三月くん。
「…あ、三月先輩…えと、昔もらった友達からの手紙、見て感動してました…」
「んー、そうなのか？」
三月くんなら、どうにかごまかせるかもしれない。
…失礼かもだけど。
一織くんとか、ナギとかだったら勘づかれてたかもしれないけど…
「ええ、そうなんですよ。感傷に浸りたいので一人にさせてください」
「…わかった。」
完全に誤魔化すのは無理だったみたいだけど、とりあえず出ていってはくれた。
…幸せに、か…
本編でのナギの言葉を思い出す。
「…アーユーハッピー？…か…」
私は、幸せに、なれるだろうか。
あの子のいない世界で。
一人きりの世界で。
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真姫 - 東華さん» だ…だい、大丈夫…。だってとうといんだもん！！！東華はアイナナしってんの？ (2019年8月22日 11時) (
レス) id: 9583257278 (このIDを非表示/違反報告)
真姫 - ルリさん» ああああああありがとうございます！？ありがとうございます！！！がんばります！！！ (2019年8月22日 11時) (レス) id: 9583257278 (このIDを非表示/違反報告)
東華(プロフ) - 掛け持ちしすぎじゃね？w大丈夫？w (2019年8月21日 20時) (レス) id: 7b392f353b (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - トリップ物だいすきですっっ！！更新頑張ってくださいー！！！応援してます！！！！ (2019年8月21日 15時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真姫 x他1人 | 作者ホームページ：うふふ(^^)あると思うのかい？
作成日時：2019年8月20日 20時
