52話 ページ5
それから抱き上げられたまま受付になんとか到着する。まだ受付を担当している先輩が立っていて終わっていないことがわかった。
「まだ大丈夫そうだな」
『((ｺｸ……早く行く前におろして』
「あー……わかった」
なんとも言えない間があったがそれでもおろしてくれた。降りてからは軽く周りを見渡して見られていないことを確認する。ちょうど校舎裏の方から気づかれないように来たのもあって誰もこっちの方に気づいてはいなかった。
流石にこの状況を見られでもしたら色々とめんどくさいことになる。変に勘づかれてこの後のステージに響くかもしれないし、私はもちろんだが彼にも少なからず変な噂が立つかもしれない。それを避けるためにも降ろしてもらいそのまま受付まで早足で向かう。
瑞希と類は後ろの方で待ってもらいつつギリギリで受付を済ませられた。
「これでエントリー確認は完了です」
「(よしなんとか間に合ったな……)ありがとうございます」
『ありがとうごいます』
「いえいえ。あ、ちょうどいいな。これから放送で言われるんだけど、ちょっとこっちの方で色々とトラブルがあってね。ダンス対決の開催時間が変わったんだ」
『！！……トラブルですか？』
タイミングが良いような悪いような知らせに嫌な予感がする。それを隠しながえらその先の言葉に耳を澄ます。
「そうなんだよー。みんな文化祭でテンション上がってたからか、まあまあやらかす奴らが現れてな。おかげで先生方は大忙しだ」
呆れながらも先輩は詳しい話を伝えてくれた。
教室でそのクラスで使っていた小道具を使ってふざけていたら、うっかりそれを投げて窓ガラスを割って
しまったとか。
先生の聞いてはいけないプライベートを学校中に話してしまったとか。
他にもなんとも小さいようで大きいようおかしな事件が起きていたようだ。
だが、まだ私の方はバレていないみたいでそこだけは一安心だ。
『そうだったんですね。それじゃあ、どれぐらい遅れる予定ですか…？』
「えっと色々と確認してから出そうで、6時40分ぐらいから開始するかな」
6時40分ってことはで長くても40分ぐらいは余裕はあるか……
まあ準備を入れればそこまで時間は取れないかもしれないが、ないよりはマシだと思う。
「わかりました。待ってる間に練習するのはありですか？」
「大丈夫だよ。でも開始10分前にはステージに来てくれたらいいぞ」
「わかりました」
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彼岸(プロフ) - みそさん» ありがとうございます！！ここ最近すごい寒いですもんね気をつけておかなければ！みそさんも体には気をつけてください (1月15日 21時) (
レス) id: e50e6542f9 (このIDを非表示/違反報告)
みそ - 話めっちゃ好きです！寒いので風邪引かないように頑張ってください！ (1月13日 19時) (レス) @page1 id: 10491548f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2024年1月12日 19時
