48話 ページ1
らしくないことを思ってから数秒……
妙な違和感を感じながら寝起きということもあってまだ整理ができていない状況に確認しようと声をかける。
『わ、たし……』
「A！よかった！」
『あれ……み、ずき……』
驚いた確認しようとすれば近くから懐かしい声がしてそちらを向けば何日かぶりの大切な友達である瑞希がいた。まだ寝ぼけ目のように視界がボケていてよくわからないが簡単にわかったのは東雲くんがいて瑞希がいて、東雲くんに寄りかかるようにして抱きしめられているということ。
今の視界をクリアにしたくて軽く目を擦りながら動こうとすれば東雲くんに止められてしまう。
「動くな！お前階段から落とされて怪我してんだぞ！」
『怪我って……少し体痛いなってくらいだから大丈夫だよ』
「痛いって時点で怪我してるって考えにならないの！？弟くんの言う通り動かないでよA！」
『これぐらい「だめ！！」……』
大丈夫と言おうとすれば間髪入れずに瑞希が否定の言葉を出してきて続きの言葉はいうことすらできなかった。それにため息が出そうになるがその前にハッとあることに気づく。
『東雲くん今何時！』
「はっ……えっと5時45分ぐらいだと思うぜ」
5時45分ってかなりやばいあれから大体1時間ぐらい……それほどの時間私は眠ってしまっていたのか…
『(でも今ならまで間に)』
「何を気にしているのかな？」
とどこからか…まるで心を呼んだかのタイミングで声が聞こえてくる。それは背筋が冷えていく感覚と緊張感を与えてきて、今というか今日もっとも会いたくない人の声だ。
そっとその声がした方を見ればそこには予想通りと言っていいのか……冷たく無表情で私の方を見つめている類がいた。これは見ただけでわかる、完全に怒ってる。この感じは私がクラス対抗戦に出ることや出ることになった経緯とかも類に全部バレたということ。それだけならいいが類はこないだ過呼吸を起こした原因もなんとなくわかってしまったのだろう。
だから怒っている。今の一瞬でボケていた視界も頭ですらも目が覚めていくのを感じる
「気絶する前君に何があったかはわかっているね」
その問いに対して軽く頷いて返す。
「わかっていて君はどこかに行こうとした。ということでいいのかな」
言い返しができない問いに私は無言で頷くことしかできなかった。
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彼岸(プロフ) - みそさん» ありがとうございます！！ここ最近すごい寒いですもんね気をつけておかなければ！みそさんも体には気をつけてください (1月15日 21時) (
レス) id: e50e6542f9 (このIDを非表示/違反報告)
みそ - 話めっちゃ好きです！寒いので風邪引かないように頑張ってください！ (1月13日 19時) (レス) @page1 id: 10491548f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2024年1月12日 19時
