41話 ページ44
あれからあの場にいた全員でAがいるとされる多目的室へと向かった。
だが……5時になっても当の本人は一向に現れる気配がない
「まだ彰人のクラス終わってないのかな…?」
「いや、予定じゃもう終わってる時間だぞ。……もしそうだとしても、一言ぐらいメッセージが入っているはずだ」
これまでの練習の中でもそう言うことが数回あったが、その時は前もっていってくれるか一言何かメッセージを送って知らせてくれていた。だが、今日に限ってそれが一つもきていない。流石に何かおかしい……
「そうだね……それAらしくない」
「……少しAを探したほうが良いかもしれないね…」
「なら手分けして探すか!彰人そのAと言う奴の特徴を教えてくれ」
「えっと……黒髪で大体杏より少し短いぐらいの長さで、着替えてなかったら制服全体が真っ赤に染まってるんで多分目立って分かりやすいと思います」
「全体真っ赤って!?……えっと、お化け屋敷か何かだったの?」
「あぁ」
「アレすごかったよね!完成度高くてびっくりしたな〜」
「へ、へぇ……(あ、これ類やばいかな……)」
瑞希はバレないようにそっと類の方に視線を向ければ、ニコッと笑ってはいたが、目の奥は冷たく冷え切っていた。
「(これ完全に怒ってるよ……流石に今回は庇いきれないなこれ……)」
「どうかしたかい瑞希」
「!?い、いや〜。じゃあ特徴もわかったことだし、そろそろ探しに「なあ東雲いるか!?」!!」
行こうと言おうとした瑞希に被せて急に多目的に知らない男の人が入ってきた。みんな驚いてその人の方に視線が行く。彰人と同じクラスTシャツを着ている為すぐに1ーCの人だって言うのだけはわかった。
「急にどうしたんだよ」
「今他のクラスの奴から聞いたんだけどよ!Rain Skyって歌い手知ってるか!」
「当然知ってるが、急になんだよ」
「そのRain Skyがダンス対決に出んだと!!」
『!!/!?/?』
急な知らせに一部の……いや、ビビバスのみんなは衝撃を受けていた。
数週間前にも話していたが、Rain Skyというのは今は行方がわからなくなっているグループなのだ。誰も知らないし情報もないそんな状況にあるグループがなんの前触れもなくそれぞれに衝撃が走る。
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クロウサ(プロフ) - は〜い(。・_・。)ノ (1月11日 19時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 遅くなってすみません!!続きは書きます!今日中に2話公開する予定なので少しだけお持ちください! (1月11日 19時) (レス) id: e50e6542f9 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - この小説の続きは、書かないんですか? (1月9日 0時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - クロウサさん» すみません!個人的にハニーレモンソーダを読んだことがないのでまず読んでから書けるかどうか検討したいと思います! (12月9日 15時) (レス) id: 3813a82284 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - それじゃあハニーレモンソーダの小説を書いて下さい。羽花の成り変わりで、原作沿いの三浦君落ちで。出来ますか? (11月29日 22時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼岸 | 作成日時:2022年3月2日 17時