20話 ページ22
「それでどうなんだ?」
私を端に寄せたまま先程の質問の続きを聞いてくる。
どうしよう……もしかしたらミク達が何か教えたかもしれないし…ここはRAD WEEKENDのことは出さないように話を誤魔化そう…
だとすると…あまり知られていないもしくはもういないグループの名前を出すか……と考えていると1つの名前が頭に浮かんだ。
『Rain Sky……』
「Rain Sky?Rain Skyってあの幻のグループのか…?」
『えっあっうん…』
やばい口滑らした…それにしても……
『よく知ってるね。もう話に出ないグループなのに』
「確かにな。
でも、あのグループはRAD WEEKENDと比べても引けを取らない実力者だ。イベント以外にもネットの方で歌ってみたとか出してたりでかなり人気があった人達だ。知らないわけないだろう」
『……うん…そうだよね……突然だったよね。姿が見えなくなってネットの方も何も上がらなくなったの……それからだったよね幻のグループとか言われるようになったのも』
「あぁ、俺はネットの歌ってみたやイベントの録画でしか見たことがなかったが本当に凄かった。あのRAD WEEKENDとは違った良さつうか…魅力があった」
『!…魅力って…?』
「なんつーか人を惹き付けるような……いや、違うな……その歌詞…歌の中に引き込むような魅力があったんだ」
引き込む……
「Aは何でRain Skyが好きなんだ」
『私は……』
私が好きな理由……そう思った時私は無意識に空を見上げていた。まるでそれが答えかのように…
『……今は夕暮れだけど……あの空のように広くて澄み切っていて包み込んでくれるようなそんな綺麗な歌声に私…惹かれたんだと思う…』
「!…その気持ちはわかるな。中音、高音、低音どの音程でも変わらない綺麗な声で優しかったり強かったりとよく聞入ってた。あんなすごい奴らがいるんだなって」
『二人じゃない』
「は…?」
『綺麗なのは
「!!……」
だって……雨は空がいなければ雨を降らす事は出来ない。
それと同じ様に空に頼り切っていた雨が一人になったらそれはもう存在する事の出来ないただの空気となる……
それが今の……__……
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クロウサ(プロフ) - は〜い(。・_・。)ノ (1月11日 19時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 遅くなってすみません!!続きは書きます!今日中に2話公開する予定なので少しだけお持ちください! (1月11日 19時) (レス) id: e50e6542f9 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - この小説の続きは、書かないんですか? (1月9日 0時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - クロウサさん» すみません!個人的にハニーレモンソーダを読んだことがないのでまず読んでから書けるかどうか検討したいと思います! (12月9日 15時) (レス) id: 3813a82284 (このIDを非表示/違反報告)
クロウサ(プロフ) - それじゃあハニーレモンソーダの小説を書いて下さい。羽花の成り変わりで、原作沿いの三浦君落ちで。出来ますか? (11月29日 22時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼岸 | 作成日時:2022年3月2日 17時