【HQ】とりっぷ いず らっきー 。【男主】

知り合いいたわ。 ページ3

「テメー、さっきからどうしたんだ？今日は変人感丸出しだしさっきの顔とかすげぇきめかったぞ？」



後ろからバチコーンと頭を叩かれた。
加減なしのフルスイングが俺の後頭部に注がれ、俺の頭が大きく前に動いた。

クソ痛てぇ…


でもこの独特な口調と声を俺は知っている。



「なんだ！まつり居るのかよ！！俺の夢に出てくるとか流石同胞だな？！！」



そう。
可愛い顔して口調が悪く、行動が荒い彼女は 九重まつり と言う、月詠高校の同じクラスで俺の同胞、つまるところ腐女子と言うものである。

そんな可愛い顔してるのに残念なやつ、まつりはその可愛い顔をきょとんとさせて、ついでに小首を傾げる。



九重「テメー、何言ってんだ？まず夢じゃねーし同胞って意味わからん」



嘘だろ…？！！

おかしい。
同胞と言うワードを発せればまつりならすぐにわかるはずだ。
だって、俺を腐男子にしたのはこいつなんだ。

家が隣で幼稚園から高校までずっと一緒の、もう羨ま少女漫画みたいな設定のリアルバージョンであるまつり。
でも口悪いし小学生の時から腐っていたまつりは、少女漫画よりも腐った漫画を読み漁り、恋愛と言うのは男と男がするものだと変な事を言う奴になってしまったのである。
そんなまつりが中学の頃、俺に腐った漫画を与え、見事俺は感動。
そこから沼に埋もれるのに大して時間はかからなかった…と言う訳だ。


同胞 と言う言葉は、まつりから言い出した。
だから分からないはずがないんだけどな…



「お、おいおいまつり、それはないぞ！お前が俺とテメーは同胞だって最初に言い出したんだろ？！」


九重「そんなの言った記憶ねーよ。


今日のテメーはおかしい、第一テメーはそんなにテンション高くねーし、まつりをまつりと呼ばず九重って呼んでいた。


どういう風の吹き回しだ？今日のテメーはテメーじゃねーみてーだ…なぁ及岩？」



いや夢の中の俺なんでそんなに落ち着いてるんだよ。
九重って呼んだ事ないのになんでこっちでは名前呼びじゃないんだ大丈夫かよ夢の中の俺。

でもまつりは二人を及川と岩泉と呼ばずに及岩ってセットで呼んだ。
絶対こっちのまつりも腐女子である事は確かだな(確信)

スパダリ最高。→←どうやら俺は推しとの絡みが多いらしい。

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