□ Episode 01 ページ2
「うー、まだまだ暑いなぁ〜」
9月の頭、まだまだ暑さが残る時期。
朝練がない事を忘れて早く学校に来てしまった私は、足をぶらぶらをさせてぐーたらしながら、窓の外を眺めていた。
「そうだよな〜、暑いよな〜」
「うっ、わぁあっ?!!」
ひょいっと顔を覗かせてにかっと太陽の様な顔で笑うのは、同じクラスの日向翔陽くん。
そして、私の好きな人でもある。
「驚きすぎだべ(笑)」
「いや、え、ん??や、ごめんね!!」
「何で桜木さんが謝るの?急に話しかけたのは俺だし!」
「いや、うん…大丈夫!うん!!」
どうしよう、急すぎて、しかも誰もいない教室で二人きりで…体が熱くなるのを感じる。
「桜木さん、顔赤いよ?大丈夫??」
「うん!全然!!ちょー元気だから!!」
「そっか!ならよかった!」
日向くんの笑顔は、とっても素敵で。
私は、彼の優しさと笑顔と、バレーに対する強い想いを知って好きになった。
そんな日向くんの赤い糸は…まだ誰とも繋がっていない。
なんか、いつかちょっとした拍子で私と日向くんの糸が繋がらないかなーってよく思ってる。
「桜木さん、今日早いね?」
「日向くんこそ」
「いやー、今日朝練ないの忘れててさぁ〜、早く来ちゃったんだよなぁ」
「そうなんだ!私もだよ!!」
「まじかー!一緒だな!!」
「うんっ!!」
うぅー、可愛い…
日向くんの笑顔、眩しくて可愛い…!
日向くんと一緒ってだけでも頬が凄く緩むのが分かる。
私と日向くんは部活は違うけど、クラスが一緒って事でよく話してる。
朝からこんなに日向くんと他愛ない話が出来るって嬉しいなぁ〜…
「あ、俺トイレ行ってくる!!」
「分かった!」
手を降って去った日向くん。
私も手を振り返す。
そしてふと、気付く。
私の指についている赤い糸が、誰かと繋がってる…。
繋がっていない時、赤い糸は短い。
でも今の私の糸は、廊下側にまで伸びている。
方向的に、さっき日向くんが行った方…?
もしかして…!!!
廊下へと駆け出し、赤い糸の先へと足を運ぶ。
その先に、もしかしたら日向くんが…!!
と思い、角を曲がった瞬間。
「うぐっ」
「うおっ…」
誰かとぶつかった。
何このラブコメ展開、要らないんだけど…
てか誰とぶつかったんだ?
そう思い、顔を上げた先には
「…?大丈夫か」
私の赤い糸と繋がっている、私の嫌いな影山飛雄がそこにいた___。
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△ハクア▼(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです^^* (2019年4月3日 15時) (レス) id: 23dcd553c2 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 大丈夫です!!いつでも待ってます! (2019年4月3日 14時) (レス) id: 4464364a2c (このIDを非表示/違反報告)
△ハクア▼(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます!この作品を更新するのはまだ時間がかかるとは思いますが、気長に待ってくださると嬉しいです^^ (2019年3月27日 23時) (レス) id: 23dcd553c2 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すごく続きが気になります!更新楽しみに待ってます!! (2019年3月27日 20時) (レス) id: 4464364a2c (このIDを非表示/違反報告)
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