ココロ

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side Hokuto

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ほぼ1週間くらい直接会えていなかった彼女。

やっと会える嬉しさで

巻きに巻きまくって撮影を終えた。





「ただいま〜！」





いつもならリビングのドアからひょこっと顔を出して

世界一可愛い笑顔で迎えてくれるのに

なぜか今日は 物音一つしないAの家。





「A、？」





そーっと 部屋に入っていくと

いつもAが女の子の日に飲んでる薬の入ったケースが

蓋が開いたままキッチンのカウンターに置かれていて。





「寝てるの、？」





ソファーにいるAの手にはカイロが握りしめてあって

お腹を包むようにして丸まっている。



少し顔色の悪い 頬を撫でると

ぱちっと目を覚ました。





「ん……？」

「ただいまぁA」

「ほくと、！」

「あっ！ちょっと急に立たないの、」

「ごめっ、ん」

「んもう、なんで泣く〜？笑」





俺が帰ってきた事に驚いたのか

ソファーから急に立ち上がって、

ふらっと床に座り込んでしまったAの体を抱きしめると

なぜか謝りながら涙を零した。





「ご飯、まだなの……ごめん」

「んーん、俺こそごめん、A女の子の日でしょ？」

「うん…っ、」





暖かい飲み物を持ってこようとキッチンへ行くと

スーパーのビニール袋が 中のものがそのままで置いてあった。

俺がAのご飯食べたいって言ったから

しんどいのに、買い物行ってくれたんだ……





「はい、ココアどーぞ」

「ありがと…」

「買い物無理させちゃったね、ごめん」

「薬飲んで行ってたから、平気だよ」

「LINEした時にしんどいこと言ってくれれば良かったのに 笑」

「うん……ごめん、」

「まぁ言いにくいよね、でも辛いのAだからさ」

「ありがとう、北人」

「男は痛みわかんないから、それ以外全部助けたいって思うの」





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