ココロ

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side You

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都内のそこそこ有名な進学校に通うわたし。

テスト期間じゃなくても勉強勉強の毎日で

部活も厳しくて結構ハード。



学校行くのヤダな、とか

今日ちょっとフラフラするな、とか

ちょくちょくあったけど

みんなそうなんだろうと あまり気にしてなかった。





ある日朝起きると

体を起こせないくらいすごく辛くて。



頭はふわふわしてるのに体は重くて

心臓はドキドキしてて、冷や汗もかいてた。



その日は一時的なものだろうと思ってたけど

もう今日で4日目。

かろうじて水は飲んでるけど 何も食べていなくて

そろそろ身体が限界なのが自分でわかる。



両親は海外で仕事。

たった1人のお兄ちゃんは 一緒に住んでるものの

芸能人という仕事柄、

私が寝ている間に帰ってきて、出かけてしまう。



しかもここ数日、お兄ちゃんは撮影やらなんやらで

地方に行ってしまっていて

私の状態なんて知るわけが無い。

実質一人暮らしのようなものだ。



学校を休むにも連絡ができず

無断欠席を4日も続けてることになる。

1日1回夕方頃 家にかかってくる電話はおそらく学校から。

だけど 電話を取りに行く力がない。



もう死んじゃいたい

なんて この4日間で何回思ったことか。








ﾌﾟﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙ


眠ってしまい、スマホの鳴る音で目が覚めた。





「だ、れ……？」





【着信 お兄ちゃん】



壱「もしもし Aっ！？」

「っ、おにい、ちゃん？」

壱「今高校から電話来て、学校行ってへんってどういうことやねん！」

「お兄ちゃ、……わたしっ…」

壱「A？どうしたんやっ、」

「……うぅ、っ……、」

壱「ちょっと待っとき、すぐ家帰るから！
Aの状況はわからんけど 大丈夫やから、な？」

「ん、っ」





良かった、お兄ちゃん。気付いてくれて。



もう1人で 辛いのは終わると思って

その安心からか 電話を切った瞬間意識をなくした。




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