【呪術師】？いえ、【鬼殺隊】です

21 呪言 ページ22

狗巻「眠れ」

我妻「え？…ふぁ…」

『あれ？善逸？』

狗巻に何かを言われた我妻はバタンと倒れた

Aが近寄ると我妻は寝息をたてていた

『寝たの？』

伏黒「狗巻先輩は呪言師だから、……」

『…え？何か言ったの？』

伏黒「多分、"眠れ"」

『あー………これ、善逸起きないじゃん』

竈門「俺が運ぶぞ？」

『ありがとう、炭治郎』

地面に伏せている我妻を竈門が抱える

『狗巻さんと、善逸は相性最悪ですね…』

狗巻「高菜？」

『？？？すいません、理解出来ません…』

伏黒「なんで？って」

ぺこりと頭を下げるAに伏黒が言う

『…え？伏黒くん、狗巻さんの言葉わかるの？』

伏黒を不思議そうに見るA

伏黒「まぁ…ある程度は……」

『凄いね！』

狗巻「しゃけ！高菜？」

伏黒「で、…なんで？って聞いてるぞ…」

『あ、そうだね、…善逸って聴覚が凄く優れてるんだよね、遠くの音が聞こえたり、寝ている時の会話知ってたりとか』

伏黒「天与呪縛みたいなのか？」

『んー、違うと思うよ…まず、私達には呪力がないから…ただ、五感の一部が優れてるってだけだよ』

伏黒「Aも五感優れてるのか？」

『あー、まぁ、うん…そうだね』

少し濁したような言い方をするA

狗巻「おかか？」

伏黒「違うのか？って」

『…いや、違くないけど…』

竈門「Aは五感が凄く優れてるんだよ」

釘崎「それって、一部じゃなくて？全部ってこと？」

『…まぁ、うん…多少…』

釘崎「多少ってどのくらいよ」

『視覚と聴覚は、善逸と同じくらい…後は、一般の人よりかは優れてるぐらい…』

釘崎「それ、充分凄いじゃない…」

伏黒「でも、狗巻先輩の呪言…効いてないんじゃ…」

耳がいいなら、先程小声で言った呪言が効いていてもおかしくないと伏黒は思った

『あーー、嫌な予感したから耳塞いでた』

釘崎「予感って…」

『ほら、自己紹介の時呪言師で語彙絞ってるって言ってたから』

釘崎「よく、覚えてるわね」

『一度聞いてるからね』

釘崎「恐ろしいくらい優れてるわ」

耳を指さすAに釘崎は少し引く

『あ、でも、そうなると…狗巻さんは私とも相性最悪ですね！一番、戦いたくない相手ですね』

狗巻「おかか、高菜」

伏黒「…そうですね、狗巻先輩からすれば一番やりやすい相手ですね」

『え？ちょっと…物騒な事言わないで？』

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