【呪術師】？いえ、【鬼殺隊】です

14 禅院と胡蝶 弐 ページ15

驚いた胡蝶は避けるのが間に合わないと思い刀を抜く

胡蝶「…っ！！」

スピードに加え、重みのある攻撃に胡蝶は弾かれる

禅院「ﾊｯ…やっと刀抜いたな」

膝をついている胡蝶に向かって笑う禅院

禅院「！？…なんだ、その刀…」

立ち上がった胡蝶を見て禅院含め高専の全員が驚く

胡蝶の刀は特殊で刃が刀身の先にしかない

刀としての役割が果たせるのかどうかもわからないその刀身

胡蝶「鬼を殺す為の刀ですよ」

刀を持ち直し、禅院との距離をつめる胡蝶

対して禅院は驚く事無く、薙刀を振り回す

禅院の攻撃を避けるが胡蝶は禅院に攻撃する事が出来ずにいた

『…んー、やっぱりしのぶさんには厳しい相手なんじゃ…』

刀身剥き出しで戦う二人にはらはらするA

攻撃に移せない胡蝶を見て呟く

五条「まぁ、あれだけ長物振り回してたら無理だよねー」

『鬼と戦う中で長物相手なんてそうそう居ませんからね…手が伸びたりするのは居ますけど……』

五条「え、手が伸びんの！？」

『まぁ、…人間としての形を忘れた者なんて沢山いますよ…』

五条「呪いも見た目気持ち悪いのばっかだけどねー」

『見てみたいですね、呪い』

五条「えー、見てもいい事ないよー非呪術師(一般人)には」

『ﾑｯ…一般人って…私達鬼殺隊からしてみれば呪術師(あなたたち)も一般人と変わりありませんよ』

五条の言い方に拗ねたように言い返すA

五条「ごめんごめん、気に触った？」

悪いと思ってないのか五条は笑って言った

はぁとため息をついたA、面倒臭いと思ったのか胡蝶達に目を向ける

禅院「避けてばかりじゃねぇか」

胡蝶「……」

禅院が薙刀を一振した瞬間に胡蝶は避けて、禅院の視界から消える

禅院「…！」

禅院の後ろに回り込むけれど、禅院は持ち前の瞬発力で薙刀を後ろに振り回す

それを、また避けて消える胡蝶

禅院はまた後ろ側にいると思い薙刀を振るがそこに胡蝶の姿はない

禅院「！？」

胡蝶「こっちですよ？」

振り向いた禅院、目の前にまで迫っていた胡蝶

胡蝶は刀を振る

避けることの出来なかった禅院は胡蝶の攻撃を受けてしまう

禅院「っ、…」

禅院の頬や手、足から少し出血する

禅院は薙刀を振ろうとするが、途中で崩れ落ち膝をつく

胡蝶「ただの切り傷だと思いましたか？
それは藤の花の毒ですよ」

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