灰色少女とガラスの靴 4 ページ44
「出して！お願い！出して！」
と少女は必死で泣きながら頼みました。
でも、扉は開きません。
大公様の前でガラスの靴を履くことさえできればせっかくの長い間の忍耐が報われ、夢が叶うと言うのに…。
窓を覗くと大公様が従者をつれてやってくるのが見えます。
急がないと…
さて、到着した大公様は国王の布告を告げ、姉たちは靴を試すことになりました。
姉たちは無理に無理を重ねて足を靴に押し込もうとしていました。
継母は必ず入るわよ、と姉たちを励ましながら見守っていました。
「入りませんね…一体誰なんでしょうか…」
大公様は疑問に思っていました。
「入るわよ！絶対！」
継母は慌てて言いました。
すると上から声が聞こえてきました。
「出してください！」
「上に誰かいるんですか？」
大公様は継母に聞きました。
「誰もいないわよ！鳥とかじゃないかしら？」
継母は返しました。
(Aあれほど言ったのに許さない…)
「ですが、あの声は人です。これは国中の女性全員試す権利があるので…失礼しますね」
継母が家に上がらさないようにしましたが大公様は無理やり家の中に入りました。
大公様は少女がいる部屋の前にいき開けてくださいと言いました。
継母は苦虫を噛み潰したような顔をしながら開けました。
少女は私も試させてください！と言いました。
器量も性格も悪い姉たちにうんざりしていた大公様は美しい少女を見て期待が膨ら見ました。
少女を椅子にかけさせ、従者にガラスの靴を持っていかせました。
その時、どす黒い妬みが継母の胸から吹き出しました。
継母が従者をわざと転ばせました。
ガラスの靴は粉々に壊れてしまいました。
これでもう昨夜の娘を捜すことが出来ません。
王様(女王様)の怒りを思い大公様は真っ青になっていました。
そんな大公様に言いました。
「そんなにがっかりしないでください！私もう片一方を持っています。」
そして少女はポケットからガラスの靴を取り出しました。
思いがけない事の成り行きに継母は真っ青になりました。
大喜びの大公様は少女にガラスの靴を履かせるとぴったりでした。
大公様の顔は喜びで満ちました。
「ついてきてください！王様たちがお待ちです。」
と大公様は少女の腕を引っ張りました。
「でも、この服では…」
と少女は戸惑いました。
「そのままでいいよ 多分母さんが用意してるだろうし…」
下から別の男性の声が聞こえてきました。
「…！」
少女は驚きました。
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ゆず(プロフ) - レナさん» コメントありがとうございます。更新遅れてしまいすみません。 (2018年7月27日 1時) (
レス) id: 58878dd57a (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 続き気になります (2018年7月25日 1時) (レス) id: a63af7b3f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice☆ | 作成日時：2017年7月22日 11時
