…余談 ページ5
紅林:「でもAさん残念な美人っすよねぇ」
宗:「美人か??」
紅林:「美人さんっすよ、高嶺の花のような」
宗:「いいすぎだろ」
紅林:「だから残念な美人言ってるじゃないですか」
颯:「どこが残念なの??」
皆目見当もつかない。
あと宗さん、Aちゃんは美人です。
超が付くとびっきりの美人。
俺の一目惚れの相手。
T:「あぁ、颯一郎はまだ知り合って日が浅いか」
由:「知らん方がええぞ〜」
颯:「そんなに残念??」
紅林:「そりゃもう…まず男の人興味ない」
由:「ただし能見さん限定」
杉本:「振った男は数知れず」
西野:「野球が恋人と言う説濃厚」
颯:「ほう……」
当分チャンスはなさそうだな…。
紅林:「そしてこってこての関西弁」
颯:「それ可愛くない??俺関西弁好きだけど」
宮城:「Aさんには申し訳ないっすけどあれは関西のおっちゃんみたいな」
紅林:「それな」
颯:「そうかなぁ」
どうにも納得が行かない。
関西弁含めAちゃんの魅力が詰まってると思うんだけど…全然おっちゃんみたく感じないし。
それとも俺と付き合いが浅いから??
それはそれで面白くない。
皆が知っていて先に知っているはずの自分が知らないのはおかしい。
安達:「何や、颯一郎はAちゃんにお熱か??(笑)」
颯:「え!!?」
安達:「青春だわ〜、同い年であんな子居たらそりゃ恋しちまうわ」
颯:「安達さん、勝手に話進めないで下さい!!」
宗:「でも強ち間違いじゃないっしょ。ちゃん付けだし」
颯:「それはまだ付き合いが浅いから名前で呼ぶのもおかしいかと…」
杉本:「ちゃん付けのほうがむずいで」
西野:「由伸は呼び捨てよな??」
由:「最初からでしたね」
安達:「ほらぁ、やっぱ好きなん??(笑)」
颯:「ノーコメントで!!」
安達:「あ、逃げんな!!!」
脚早くてよかった〜…こういう時は逃げるが勝ちだよね。
俺の恋心を知られてたまるか。
あの場に居たら由伸にまで知れてしまう。
同級生にだけは知られたくなかった。
全速力でロッカー付近を去る。
途中コーチに怒られたがそれどころじゃない。
ドンっ!!!!!!
颯:「うおっ!!?」
??:「きゃっ!!!!」
コーチの言う事聞いときゃよかった。
曲がり角で胸に誰かがぶつかりその場にしゃがみ込んでしまった。
??:「いてて……」
颯:「Aちゃん…!!!」
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作者名:柘榴 | 作成日時:2024年3月23日 20時