…相談.You ページ14
そーいちに言われて「恋」について考えてみることにした。
「恋」ってドキドキするやつやろ??
ドキドキするっちゅうたら、やっぱり頭に浮かぶのは能見さん。
…ちゃうちゃう、ほんま憧れとしてドキドキしてんねん。
素敵やなぁ、かっこええなぁとは思うけど歳も離れてるし、ましてや既婚者でパパさんや。
恋愛対象ではない。
他に好きな人はいる??
いない。
そーいちに言った通りや。
元々恋愛ドラマとか少女漫画とかにも興味なくて野球一筋やった。
テレビをつけてば野球、見るのは新聞。
自分でも呆れるぐらい「恋」とは無縁の女なのである。
??:「あれ、A何してん??」
A:「あ、たいちゃん」
悩んでいると私と同じ能見さんファンのたいちゃんこと山岡泰輔が声をかけてきた。
山岡:「俺一応先輩なんやけど」
A:「ええですやん、たいちゃんで」
山岡:「何か納得いかへんな……」
A:「私ら同志ですやん」
山岡:「能見さんには言うなよ」
A:「分かってますって」
たいちゃんは見た目はやんちゃだがシャイだ。
特に能見さんに対しては。
まだ本性を見せていない。
怒った時のたいちゃんは怖い。
A:「あ、そうや…たいちゃん、相談あんねんけど」
山岡:「相談??難しいのは断るぞ」
A:「いや、たいちゃん適任やって思って」
山岡:「…言うてみ??」
A:「あんな、「恋」って何なんやろ??」
山岡:「はぁ!!?///」
A:「たいちゃん、声大きい!!!」
たいちゃんは若いけど既婚者。
ちなみにたいちゃんは3つ上。
そうやって考えたらすごない??
山岡:「おまっ、急に何の話や!!!///」
A:「せやから相談言うてますやん」
山岡:「はぁ…俺に聞くの間違ってる///」
A:「たいちゃん結婚何年目??」
山岡:「……3年目///」
A:「ほな大先輩に聞かへんと」
山岡:「そもそもお前そんな素振りなかったやろ??」
A:「……ちょっと興味を持とうかと」
山岡:「嵐が来るな」
A:「もうっ、ええから「恋」ってどないなんか教えて下さいよ!!」
山岡:「嫌や」
A:「能見さんに告げ口したる」
山岡:「卑怯な……」
A:「別に奥さんとのイチャイチャ教えてほしい言うてるんやないからええですやん。基礎を教えてほしいんです!!」
山岡:「はぁ……マジ疲れる」
諦めたのか、たいちゃんは私を手招く。
近くに来いということか。
たいちゃんに近づく。
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作者名:柘榴 | 作成日時:2024年3月23日 20時