…意識.You ページ12
A:「その、好都合って言うのは…??」
颯:「Aちゃんみたいに何も知らない女の子が居れば手を繋ぐもキスも、その先だって自分のもの。自分色に染まってく女の子なんて最高だろ??」
身体中が熱い。
そーいちと手を繋いだ時の事を自動的に思い出す。
あれも、私にとっては初めてやった…つまり、そーいちはそういう意味合いを含めて??
…ない、ないやろ。
私「みたいに」何も知らない女の子の話しや。
でも、視線が熱い。
私の身体も熱い。
颯:「……引いた??」
A:「…ひ、引かへん…///」
そーいちの視線に堪え切れない。
颯:「Aちゃんは知らないだろうけど男ってそういうものだよ」
A:「…そーいちも、その…好きな子にはそう思ってるん??///」
聞いといてバカだと思った。
そーいちの目が大きく開かれる。
でもすぐに口元に笑みを浮かべて私との距離を縮めた。
颯:「俺色に染めたいよ」
A:「ッ」
私に言うてるとしか思えへん。
アカン、死んでまう…恥ずかしくて体が熱くて死にそう…。
??:「おい、何やってんねん」
颯:「え??」
誰にも見つからへんはずやったんに、不機嫌な声が聞こえた。
颯:「由伸」
声の正体は由伸やった。
由:「2人っきりでこないな場所でやらしいな」
颯:「な、何もしてない!!」
由:「その割にはA顔赤いけど」
A:「…気のせいや」
何て事言うんや、こいつは。
ほんま質の悪い男や。
A:「安達さんに追われて走って逃げてきたから赤くなっとんねん。そーいちは何もしてへん」
由:「ふ〜ん…じゃあ何でこの場所なん??」
A:「たまたま見つけただけや」
由:「そこに男引き込むなんてやらしい事しかないやん」
A:「何、喧嘩したいん??」
今日はいつもに増して減らず口を叩く由伸。
私も気は長い方やないから身を乗り出して由伸を睨む。
由:「喧嘩したいんだったらどうぞ」
A:「言ったな」
颯:「落ち着けって!!!!マジでどうしたんだよ由伸!!!?」
慌ててそーいちが私を隠すように割って入る。
A:「そーいち、邪魔」
颯:「Aちゃんも落ち着いて!!!!」
由:「どうかしてるんはお前の方なんちゃうか、そーいち」
颯:「は??」
由:「……今日は見逃すけど、次は許さへん」
A:「由伸っ!!!!!!!」
由伸は変な事を言って踵を返して去って行く。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柘榴 | 作成日時：2024年3月23日 20時
