好きと言えたら。Sh#51【 Another Story 】

ヤキモチ、再び。【2】 ページ25

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･･･後ろから聞こえたのは
間違いなく、誠知くんの声。

恐る恐る振り向くと
寝起きだからなのか
それとも、
私の今の発言が気に食わなかったのか

すごく不機嫌そうな誠知くんがいた。






『せ･･･誠知くん･･･おはよう』


「おはよう。
･･･で、今かっこいいって言ってたよね」


『････』


「また、甲斐さんか」






誠知くんは呆れたようにテレビを見つめる。

そしてまた、前のように
テレビを消してしまった。






「何回言っても分からないね、Aさんも。
他の選手褒めないでって言ったのに」


『それは･･･その･･･』


「･･･俺の事だけ見てろってば」


『っ･･･』


「分かった？」


『･･･はい』


「うん、いい子」





誠知くんは私の頭を優しく撫でる。


･･･言われなくたって私は
誠知くんしか見えてない。

そりゃ確かに
甲斐選手はかっこいいけど。


誠知くんは
その何倍も、何百倍もかっこいいんだから。






『誠知くん』


「ん？」


『誠知くんは特別だから』


「･･･え」


『甲斐選手は確かにかっこいいけど
誠知くんは･･･特別かっこいいから』


「･･･」


『だから･･･なんの心配もいらないからね』






自分で言ってて恥ずかしくなった。
だけど、それだけは知ってて欲しくて。







『･･･ほら、顔洗っておいで。
朝ご飯作るから』






私はそう言って逃げるように
キッチンへ向かおうとした。



だけど、








「･･･朝ご飯じゃなくて
Aさんをいただきます」


『えっ』






誠知くんに手首を掴まれた私は
そのまま寝室へ連行されて

結局昼過ぎまで
たっぷり愛されたのだった。





(･･･誠知くん、体力すごいね)


(Aさんとなら何度でも出来るけど)


(ちょっ･･･恥ずかしいからそういう事言わないでっ!!)




＊─────────────────＊


上林選手をはじめ
侍ジャパンに選出された選手の皆さん
お疲れ様でした！
2戦目は勝利出来て良かったです！

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