好きと言えたら。Sh#51【 Another Story 】

名前 ページ22

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「ねぇAさん」


『ん？』


「いい名前だよね、Aさんの名前」


『え？⋯どうしたの、急に』





2人でソファーに座って
テレビを観ていた時。

誠知くんは突然、そんな事を言い出す。

･･･なんでこう、誠知くんって
なんでも突然言い出すんだろうか。






「ずっと思ってた事だけどね。
なんか、Aさんのためにあるような名前じゃない？
Aって名前」


『うーん･･･そうかなぁ』


「そうだよ」






考えた事もないけど･･･
名前褒められて嫌な気はしない。

むしろ嬉しい。






『それを言ったら
誠知くんの名前だって素敵だよ』


「･･･そう？」


『うん。
誠を知る男、って意味で付けられた名前なんだよね？
すごくいい名前だよ』


「ありがとう」






本当に、名前の通りの人間って感じがする。

すごく素敵で、誠実で。







『誠知くんの名前もだけど
誠知くん自身も、好き』







心から、そう思う。

私の言葉に誠知くんは
一瞬、驚いたよう顔をした。

そして、ほんのり顔を赤く染めて







「･･･ありがとう。
俺も、Aさんの名前もだけど
Aさん自身も、すごい好き」







そう、言ってくれた。







『へへっ･･･ありがとう。嬉しい』






なんだか恥ずかしいけど
すごく嬉しい。






「将来、2人で一緒に決めようね」


『？何を？』


「俺たちの子供の名前」


『Σなっ･･･何急に!!』


「楽しみだなー。
その為にも早く立派な選手にならないと。
頑張ろ、俺」


『･･･』





私の言葉なんて全く聞こえていないらしい誠知くん。


･･･そんな所も、好きだけど。


1人で張り切っている誠知くんを横目に


きっと、誠知くんに似た子なら

男の子でも女の子でも
かわいいんだろうな、なんて

ちゃっかり想像してしまっている
私なのであった。




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侍ジャパンの上林選手、かっこよかったですね！
見ててウットリしてましたw

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