22話 ページ22
.
耳を疑った。
今、好きって⋯⋯
好きって、言った⋯⋯？
『何言ってるの？』
ありえない。
こんな事あるわけない。
「好きなんです、Aさんが」
『嘘』
「嘘じゃないです」
『だって否定してたじゃない。
友達でも彼女でもないって』
「だって事実じゃないですか。
実際に彼女じゃない。
俺はAさんの事、友達としてなんて思って見てないです。
⋯ずっと好きでした」
『⋯⋯⋯⋯』
何が起こってるのこれは。
わけが分からない。
「Aさん。
本当に好きです。
⋯⋯信じて下さい」
『っ⋯⋯⋯』
耳元で囁かれた言葉に
私の胸がうるさく高鳴る。
本当に⋯⋯？
.
やがて、私を抱き締める誠知くんの腕の力が緩んだ。
そして、向き合う形になった。
「Aさんは？」
『え？』
「Aさんは俺の事
どう思ってますか？」
『私⋯⋯
私は───』
ずっとずっと言いたくて、言えなかった事。
.
『私も、好き』
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えり(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます。自分でも描いていてなんだか切なくなります（笑）これからもよろしくお願いします！ (2018年12月25日 15時) (
レス) id: a3034bbf6d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 初コメします。せ、切ない展開にドキドキしますorz (2018年12月25日 0時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えり | 作成日時：2018年11月26日 1時
