21話 ページ21
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頭の中が真っ白になる。
⋯どうして私は、誠知くんに抱きしめられてるの？
『ちょっと⋯なに⋯離してよ』
「⋯⋯⋯」
そう言って
私を抱きしめる、
誠知くんの手を剥がそうとしたけど
ぎゅうっと
更に強く抱きしめられてしまう。
なに⋯なんなのよ。
なんでこんな事するの⋯？
.
「彼女じゃないです」
『⋯⋯⋯』
「俺はあんな人の事よく分からないし
興味もありません。
好意なんてあるわけありません。
先輩達と飲みに行った日に先輩達が勝手に呼んだ女の人ってだけで、俺とはなんの関係もないです」
『⋯⋯⋯⋯』
「あの時、関係聞かれましたよね。
Aさんは、俺の彼女なのか友達なのか」
『⋯⋯うん』
⋯出来れば、思い出したくないけど。
「あの時、俺はキッパリ言おうと思ったんです。
Aさんの前で、正直に」
『言ったじゃない⋯彼女でもないし
友達でもないって』
「そうじゃない。
そうじゃないんです」
『⋯⋯？』
誠知くんが
何を言うとしてるか分からない。
言おうとしたって⋯何を──？
.
「⋯⋯俺が好きなのは
Aさんなんです」
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えり(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます。自分でも描いていてなんだか切なくなります（笑）これからもよろしくお願いします！ (2018年12月25日 15時) (
レス) id: a3034bbf6d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 初コメします。せ、切ない展開にドキドキしますorz (2018年12月25日 0時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えり | 作成日時：2018年11月26日 1時
