20話 ページ25
学校の帰り道、駅までのあいだ、私達は今日のお宝を盗る話し合いをしていた。
裕羅「取り敢えず、叶流がピアノのレッスンが合って、少し遅れる………」
A「つまり、表で動く人が減るっていうことだよね」
実は表と裏で私達は動いている。表は瞬発力の高い裕羅君と、運動神経抜群の叶流君が。裏ではハッキングを得意とする凛月ちゃんと、もしも怪我をした場合にすぐに処置ができるようにする私。
ちなみに指示は私か、凛月ちゃん。
叶流「そうなんだよね。あ〜…今日じゃなくて明日にすれば良かった。」
凛月「でも、仕方ないですよ。まぁ、取り敢えず流石の裕羅さんでも一人はキツいですよね。」
裕羅「うん…今までは僕が囮になってその隙に叶流が盗る!って感じだったから……」
と皆で頭をひねっていると、
叶流「……あのさ、Aちゃん。」
突然の指名。
A「なに?叶流君。何か思いついた?」
と聞いてみる。なんとまさかの
叶流「…Aちゃんには申し訳ないのだけど…ほんのちょっとでもいいから………」
A「?」
叶流「………………僕の代わりに表に出て。」
all-叶流『………え?』
裕羅「ちょっ、ちょっと待った!!叶流、本気で言ってるの?!」
凛月「そ、そうですよ!医療係になんてことを!」
叶流「まぁねッッッ?!確かにそうなんだけども!僕だってね?ボツかなって思ったの!でもね、僕がいない分、裕羅の負担が増えんの!だからって凛月ちゃんはどうかなって思ったけど!!凛月ちゃんは凛月ちゃんでハッキングがあるじゃん!!本来なら、罠に掛かってもおかしくないのに、それがないのは凛月ちゃんのお陰なの!だから……Aちゃん。Aちゃんだけなんだ……」
…あの、叶流君が必死になって言っている。まぁ、ここで断っても良いんだけど…でも、叶流君がいない分、裕羅君が捕まる率も高くなる。
A「……分かったよ、引き受ける。ただし!それは叶流君が来るまでだからね!!」
叶流「Aちゃん…!ありがとう!この恩は忘れないからね!」
あれ、フラグかな?
凛月「……はぁ、じゃあこれで決まりですかね。」
裕羅「それじゃ、Aちゃん。宜しくね!お宝を盗るの。」
A「分かってる。絶対に成功ようか。」
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フリーデン(プロフ) - 豆さん» ありがとうございます!このようなコメントもらうと気持ち的にテンションあがるので嬉しいです! (2021年8月16日 9時) (レス) id: ee72ff3041 (このIDを非表示/違反報告)
豆(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています! ゆっくりで大丈夫なので更新待ってます! (2021年8月16日 0時) (レス) id: 93794ffb29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フリーデン | 作者ホームページ:
作成日時:2021年7月25日 18時