だめーじ02 ページ3
‥
「ここいいか?」
「はい、どう……ぞ」
「あ、」
昼休みの食堂。友達とお昼を食べていればかたん、と置かれる日替わり定食。
隣の椅子を引いたのは瀬見英太くんだった。
はああ、今日もかっこいい〜〜!!どうする!?
目が合うと苦笑を浮かべる瀬見くんは今日も制服が似合っていて、どこの国の王子様なの〜〜!!
わらわらと集まってくるメンバーは、見覚えのある顔だ。
たしか、みんなバレー部だったような。
部活での集まりかな。
瀬見くんの目の前に座った天童くんは、私の顔を見て「あ〜〜っ!!」と指を指してきた。とても失礼だ。
「おい天童」
「桃瀬ちゃん今日もカワイイネ〜〜!!」
「はあ……ありがとう」
絶対思ってない。いや、別にいいけど。
「見た〜?太一。英太くんが声かけたときと全っ然顔ちげーの」
「!?!?!?」
ガタンと音を立てて立ち上がる。
て、天童くんは気付いてる……!?というかなんで瀬見くんの前で言ったの!?
天童くんってもしかしてばかなの!?
「A、落ち着きなよ」
「な、な、なんっ、なんで」
「Aが瀬見のこと好きなことなんて本人も含めみんな気付いてるよ」
「うそ!?」
「あ、若利くんは気付いてないよー」
友達の言葉に衝撃を受ける。
え、こういうのって普通本人には知られてないんじゃないの?本人以外にはバレてるよ〜〜って言われるのがよくあるパターンじゃないの!?
瀬見くんはいつもの困ったような顔で、「お、落ち着けって」なんて言ってるけど本人にそんなこと言われても落ち着けないよねえ!?
「な、なんでバレるの」
「だって桃瀬ちゃんすきすきびーむ凄いじゃん」
「すきすきびーむ……」
瀬見くんが好きなあまりそんなものが出ていたとは。
彼を見ても合わない視線。彼らの後輩であろう生徒からの好奇の目。「気にしてない」という明らかに嘘。
ああ、穴があったら埋まりたい。
‥
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蜂蜜色(プロフ) - こんなに繰り返して読んだ作品にであったことがありません。今回で6回目です。大好き。ありがとうございます。ほかの作品でも頑張ってください! (2021年5月15日 23時) (レス) id: 7ce87d3605 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 幸様に私からすきすきびーむ! (2021年4月27日 18時) (レス) id: e814e05207 (このIDを非表示/違反報告)
幸(プロフ) - コムギさん» コムギちゃーーーー!!!!アリガトウこれも全て瀬見英太のおかげだ!!!!私もラブだぜ;;; (2020年7月25日 21時) (レス) id: 08804b505e (このIDを非表示/違反報告)
幸(プロフ) - 名無し45026号さん» 完読ありがとうございます…!私自身も完結させられたことに安心しております笑 桃瀬ちゃんを気に入っていただけて嬉しいかぎりです。本当にありがとうございました! (2020年7月25日 20時) (レス) id: 08804b505e (このIDを非表示/違反報告)
コムギ(プロフ) - 好き好き大好き愛してる・・・(;-;) 素直で健気で一生懸命に可愛い夢主ちゃんと瀬見英太の透明度二億パーセント甘くてきらきらしたハッピー恋物語、国の予算かけて保護したいよ〜(;-;)(;-;) 完結オメ! これからもお前がラブだ (2020年7月25日 15時) (レス) id: c875d84994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幸 | 作成日時:2020年3月12日 23時