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かれしとかぞく 後 ページ15

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「私が英太くんちょーすきで、死ぬほどアタックしてやっと振り向いてもらえたんだから!私の熱意に惚れたんだよ!」


「ああ、まあ、そんなとこですかね……」






Aはばかにされた!英太くんをなめないでよね!と怒っているが、俺はお母さんが嬉しそうに慈しむ顔を見逃さなかった。

かわいい娘が幸せそうな顔をしているんだ。嬉しくないわけがないか。


それから国見と少しだけバレーの話をしたり、ミサキの従姉妹が条善寺でマネージャーをしていたとか、共通の話題で盛り上がった。

試合で俺のジャンプサーブを見て更に惚れ直したという話は恥ずかしいからそんな意気揚々と話さないでほしかった。







♡ ♡ ♡







「今日は急だったのに来てくれてありがとう!」


「いや、こちらこそ。飯美味かったってまた伝えといてくれ」






腕時計を確認すると結構遅い時間で、寮に到着するのはぎりぎりだろう。

でも、「遅くなっちゃってごめんね?」と申し訳なさそうなAを見るとなんともないようなことに思える自分はだいぶ甘くなってしまったと思う。






「あ、あの、英太くん」


「ん?」


「あのね、ええっと」






俺の制服の裾を掴んで視線を下げるA。恥ずかしそうにあっちこっちを見ていて珍しい。もごもごと開けたり閉じたりする唇がかわいくて、家の前だということも忘れて奪ってしまいそうになる。


心の中で一度深呼吸をしてから、俺が口を開いた。






「どうした?」


「え、英太くんは、私のどこがすきなのカナーって……思いまして……」






一瞬思考が止まった。

まさか、Aが気にしていたとは。直球で訊いてきそうなのに恥じらっているのも愛おしくて笑ってしまう。






「Aの真っ直ぐなところ」


「や、やっぱり熱意!?」


「あとかわいいトコ」






そう言えば珍しく顔を真っ赤に染め上げて両の手で隠すように覆った。


性格というか、言動というか。全部がかわいいと思う。






「ずるい……英太くんかっこよすぎる……付き合って……」






こういうとこも。






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蜂蜜色(プロフ) - こんなに繰り返して読んだ作品にであったことがありません。今回で6回目です。大好き。ありがとうございます。ほかの作品でも頑張ってください! (2021年5月15日 23時) (レス) id: 7ce87d3605 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 幸様に私からすきすきびーむ! (2021年4月27日 18時) (レス) id: e814e05207 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コムギさん» コムギちゃーーーー!!!!アリガトウこれも全て瀬見英太のおかげだ!!!!私もラブだぜ;;; (2020年7月25日 21時) (レス) id: 08804b505e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 名無し45026号さん» 完読ありがとうございます…!私自身も完結させられたことに安心しております笑 桃瀬ちゃんを気に入っていただけて嬉しいかぎりです。本当にありがとうございました! (2020年7月25日 20時) (レス) id: 08804b505e (このIDを非表示/違反報告)
コムギ(プロフ) - 好き好き大好き愛してる・・・(;-;) 素直で健気で一生懸命に可愛い夢主ちゃんと瀬見英太の透明度二億パーセント甘くてきらきらしたハッピー恋物語、国の予算かけて保護したいよ〜(;-;)(;-;) 完結オメ! これからもお前がラブだ (2020年7月25日 15時) (レス) id: c875d84994 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年3月12日 23時

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