後悔先に立たず ページ44
その日は、オオカミが来てくれなかった
でも、リョウスケに逢いたい__
歩いて向かおうとしたことが間違いだったのかもしれない
夜道は暗かった。灯りを付けてしまえばバレてしまう
真っ暗な道を森の脇に建つ家の明かりだけを頼りに歩く
『はぁっ……疲れた』
なんとか森まで辿り着いた
オオカミはいつもこの距離を私を背負ってあの速度で走っていたなんて信じられない
野生の動物はそんなものなのか
森に入ると薔薇を目印に進むことが出来た
まじまじと見るのは初めてで、真っ赤な薔薇に足が止まる
ガルルルル……
ん?
ガルルル?
オオカミだろうか。
辺りを見渡してもオオカミはいなかった
『…怖い』
竦む足に鞭を打ち、急いだ
さっきのは何かの動物の威嚇だろうか
歩いてきたのが間違いだったのだ
きっぱりと止めるべきであった
『…っ、リョウスケ……』
だんだんと歩く速度も遅くなっていく
不意に足元が全く見えなくなった
先程までは月の明かりで足元が見えていたはずだ
____________影だ
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ほのか(プロフ) - .さん» ご指摘ありがとうございます。訂正します。 (2020年10月20日 19時) (レス) id: 3c949a7734 (このIDを非表示/違反報告)
. - スペル、違ってません??「ryousuke」ではなく、「ryosuke」ですよ??公式でもこれですし。 (2020年10月20日 16時) (レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご | 作成日時:2020年10月20日 0時