獣害 ページ41
律「また、獣害が?」
西園寺家はこの辺りの地域の安全を任されていた
幼い頃から武術を習わされてきた律は、獣害を取り締まるのも役目だった
日が出ている時は勉強し、夜は獣に市民が襲われないか見廻る
最近は、婚約の話まで来て律は手一杯だった
「はい、三丁目辺りで狼らしきものを見たという目撃情報があります」
律「狼ねぇ…」
「律、出掛けるの?」
母親が玄関まで見送りに来る
律「すぐ戻ります」
「そう……気を付けてね」
律「はい、母上行って参ります」
律は母にそう告げ家を後にした
三丁目の獣害は酷く、畑は荒らされていた
人間の仕業にも見えるが、確かに狼を見たというのだから信じるしかない
正直、睡眠時間も短く滅入っていた
獣害だと断定してしまえば、これ以上詮索をしなくて済む、律はそう思った
律「獣害だな」
「やはり、あの森の狼は絶滅してはいなかったのでしょうか」
律「…どうだか」
律は“あの森 ”と呼ばれた森を見つめていた
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ほのか(プロフ) - .さん» ご指摘ありがとうございます。訂正します。 (2020年10月20日 19時) (レス) id: 3c949a7734 (このIDを非表示/違反報告)
. - スペル、違ってません??「ryousuke」ではなく、「ryosuke」ですよ??公式でもこれですし。 (2020年10月20日 16時) (レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご | 作成日時:2020年10月20日 0時