薔薇の花びら ページ39
目を覚ますと、天井があった
……夢だったのか?
そんな訳ない。昨日私は屋敷に行ったはず
__コンコン
『はい』
「西園寺様がいらっしゃいました」
『はい?』
「お嬢様、早く降りてきてください」
『…』
どうなっているんだ
簡単な身支度を済ませて下へ降りる
『どういうこと?』
「また獣害が出たのだとか」
『…まさか』
・
・
『おはようございます、西園寺様』
律「おはよう。元気にしていたか」
『最後に会ったの2日前ですけど』
律「僕の質問に答えろ」
『それはそれは元気一杯でしたわ』
律「昨夜また獣害があったらしい。君は昨夜は家にいたのか?」
『……勿論。』
さらっと嘘が出てきてしまう自分が恐ろしい
獣害はどこで起きたのだろう
律「なら良かった。君が心配なんだ、夜は出歩かないように。」
いきなりなんだ。
急に優しいなんて狡いではないか
不意に髪を触られる
律「…薔薇の花か?」
律の手には赤い薔薇の花びらが握られている
昨日のは、やはり夢ではなかったのかと思うと同時に焦りが湧いてきた
バレてしまったら一巻の終わりである
『部屋に飾ってあった薔薇かしら…』
律「ふぅん」
律は服のポケットに花びらを押し込んで
仕事へと向かって行ってしまった
ほのかは、こういう展開は心臓に悪いと密かに思った
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ほのか(プロフ) - .さん» ご指摘ありがとうございます。訂正します。 (2020年10月20日 19時) (レス) id: 3c949a7734 (このIDを非表示/違反報告)
. - スペル、違ってません??「ryousuke」ではなく、「ryosuke」ですよ??公式でもこれですし。 (2020年10月20日 16時) (レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご | 作成日時:2020年10月20日 0時