一筋縄でなくとも ページ25
『ただ今帰りました。』
「「「お帰りなさいませ」」」
並んでいる女中には何時になっても慣れない。
親しくなろうと思っても、皆弁えなければならないと思っているのか線引きされている気がする。
美和ちゃんだけだった。私の本当の友達は。
女学校では、お金持ちの子ばかりであった。
大抵の子はお金で何でも帰ると勘違いしている子ばかりで身なりがきちんとしてない子を嘲笑う。
自分を何様だと思っているのか。
自分が身に纏っているその服のお金は誰のお金だと思っているのか。大概にしてほしいものである。
『あ、ヤマダ。来ていたのね』
ヤマダ「お帰りなさいませ」
『ただいま。頼んだ事、進んでる？』
ヤマダ「やはり、一筋縄ではいかないかと。」
『二筋縄でも三筋縄でもいいわ。』
ヤマダ「流石はお嬢様、全く意味をご理解されてないようで。」
『そんな事、どうだっていいわ。とにかく、お願いします』
ヤマダ「……私は、どうすべきなのでしょう。」
すたすたと歩いて行ってしまう背中を見て、ヤマダは呟いた。
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ほのか(プロフ) - .さん» ご指摘ありがとうございます。訂正します。 (2020年10月20日 19時) (
レス) id: 3c949a7734 (このIDを非表示/違反報告)
. - スペル、違ってません??「ryousuke」ではなく、「ryosuke」ですよ??公式でもこれですし。 (2020年10月20日 16時) (レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2020年10月20日 0時
