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『あの…。ルートさん。』
「何だ？」
『この集まりって何ですか？』
「あぁ、実行委員会だ。」
『…実行…委員会？』
「簡単に説明すると祭りなどのイベントは我達が中心となってやるということある。」
「まぁでもフランシス君とアーサー君は生徒会にも入ってるけどね。」
イヴァンさんと耀さんが答えてくれた。
それを聞いたセーシェルさんは…
「アーサーさん、フランシスさん!!二人共生徒会入ってるんすか!?」
「あぁ。ちなみに俺は生徒会長だ。」
「そして、お兄さんは副会長だよ〜」
『えぇ!?物凄く偉いじゃありませんか!!』
「ん〜…そうなの？でも意外とやること無いよVv」
「…Aさん、この笑顔はきっと何か企んでますよ、この人。」
セーシェルさんに警戒心を持たれたにも係わらずフランシスさんは笑顔だった。
が、その隣にいるアーサーさんは顰めっ面だった。
「あの…アーサーさん？」
「あ、あぁ…そこでだ。
コホン……
生徒会に入らないか？」
「嫌です。」
セーシェルさんは即答。
『…恐れながら私も…』
突き刺さる様な視線と息苦しい程のこの空気。
「おいアル。お前も何か言ってやれ。」
嫌ぁぁ!!あの方呼んじまいましたかぁぁ!!
「HAHAHA☆まさか君達は入らないのかい!?」
『あ…いえ…ねぇ、セーシェルさん？』
「あ…あはは…」
「因みに反対意見は認めないんだぞ!!」
……うわ、侵略フラグ立っちゃいましたね。これ。
『(…どうしましょうか…セーシェルさん…)』
「(嫌っす!!入りたくないっす!!)」
『(…侵略されますよ…きっと…)』
「(…そ…それも嫌っす!!)」
『(考えてみて頂きたい。今ここで断ったとしましょう。
アーサーさんはアルさんを溺愛しておりますよね。間違いなくあの兄弟を敵に回してしまうかと…)』
「(……はっ………)」
『(私達はアルさんにちょっかい掛けて半殺しにされましたし…)』
ほら。と言って見せた背中に深い傷痕があった。
「これ……」
『だから、です。私はその時に世界中に迷惑を掛けてしまいましたし…兄上とアルさんの仲が悪化するくらいなら…』
「…大人ですね。」
『いえ、年の功ってやつですよ。』
「…年の功？…そんな年じゃないでしょう？」
『…これは失敬。私はもう婆もいいところです。』
「……ば……婆!?」
『えぇ、ご理解頂けたでしょうか？』
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作成日時：2012年11月24日 2時
