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お…大きいです…。物凄く。
原爆ドームより遥かに大きいです…
あ、邪馬台国も負けてませんね…
じゃなくて!!
『……兄上とはぐれました…』
うわぁぁ!!どうしましょうか……
兄上に付いて行った筈なのに……
「…すみませーん…」
どうしましょう…
「あのー…」
まさか餓死とか…!?
「あ!!の!!」
『え!?……あの、どうかしましたか?』
呼ばれた先に居たのは髪をリボンで結んだ少女。
肌は小麦色だから…アジアかアフリカでしょうか…?
「あの、本田Aさんすか!?」
『…ぇ…はい…そうですが…』
「私、セーシェルって言います!!
…何か…理事長らしき人に手紙渡されて…」
『…?…何故二枚なのです?』
セーシェルさん…彼女が差し出した手紙は二枚だった。
「いや〜私もわかんないんすけど…本田Aさんに渡せって言われて…。」
『…は…はい…承りました。拝見致します…。』
内容は英語で書いており、読むのに少し時間がかかった。
「簡単に言うと会議室に来い…だそうです。」
全部英語で書いてあるのにも係わらずセーシェルさんは一瞬で読み解いてしまった。
『…どこでしょうか…会議室とは…兄上にも置いて行かれてしまいましたし…』
「あれ、Aさん…兄弟いるんですか?」
『えぇ…本田菊様です。』
「本田菊…?どんな人なんすか?」
『私は良く似ていると言われますね。…それと私よりお強いです。』
「へぇぇ…って!?」
『ど…どうなされました?』
「いえ…あのその兄上は黒髪でおかっぱすか?」
『…おかっ…はい…まぁ…』
「背は小さいほうすか?」
『私よりは大きいですよ…でも欧米の方より小さいですね。』
「あそこの人っすか?」
とセーシェルが指を差した先には菊が焦った様子で辺りを見回していた。
『…正解です。あの方が私の兄上、菊兄様です。
兄上!!ここにいらしたのですか!!』
菊の近くに小走りで近寄る。
「いらしたもなにも…はぐれたのは貴方でしょう。」
『ゴホン…ところで…会議室はどちらでしょうか?』
「えぇ…こちらです…と、その前に…」
『どうなされました?』
「その後ろの方は…?」
『私の友人です。セーシェル様です。』
「様…!?…あ、初めましてセーシェルっす。」
「始めまして。本田菊と申します。」
『…兄上。成るべくですが…お早めにお願い致します。』
「えぇ…では参りましょうか。」
こうして、会議室に向かったのでした。
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作成日時:2012年11月24日 2時