エピソード8 ページ11
義勇side
分からない。
何故急にAに嫌われたのか。
何故Aが泣いていたのか。
何故俺は強くAにあたってしまったのか。
そして、何故Aに理由をちゃんと聞き出せなかったのか。
そうすれば何か変わったかもしれないのに、
そう毎日考えるようになって
何日たっただろうか?
それとも何週間?
いや何ヶ月?
「ああ、今日で半年か……」
そんなに経っていたのか。
元々水の呼吸から派生した氷の呼吸。
呼吸同士も使い手同士も相性がいいと言うことで以前までは合同での任務が多かった。
それなのに
Aがお館様に言ったのか、それともお館様が勘付いたのか全くAとの合同任務がなくなった
この半年間。全く話さない。全く会わない。全く声が聞こえない。
何度いない彼女に声をかけた?
何度屋敷のなかに彼女のあるはずの無い痕跡を探した?
けれど、返事は帰って来ない。
昨日まで笑顔で話していたと思っていた、その痕跡すら無い。
本当に出ていったのか。
そう一目でわかるほど彼女の部屋はもの脱け殻で
鼻の奥がしみて
.
.
.
.
.
.
俺は静かに涙を流した。
頬を伝う温かい滴に触れて。
Aの暖かさを思い出して。
彼女からこぼれ落ちた美しい涙は、まぶたの裏に焼き付いていて。
泣かせた過去の自分に
もうやるせない気持ちになる。
だから自分に出来ることは
「________。」
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如月 遥(プロフ) - 桃さん» 了解です! (2019年10月8日 16時) (レス) id: 9e4f323b56 (このIDを非表示/違反報告)
如月 遥(プロフ) - マドレーヌさん» 了解です! (2019年10月8日 16時) (レス) id: 9e4f323b56 (このIDを非表示/違反報告)
桃 - 6番に一票! (2019年10月8日 11時) (レス) id: a2c93f41d2 (このIDを非表示/違反報告)
マドレーヌ(プロフ) - 1番が良いです! (2019年10月7日 23時) (レス) id: c84dba5333 (このIDを非表示/違反報告)
如月 遥(プロフ) - 冬空さん» 了解です! (2019年10月7日 6時) (レス) id: b610fda6fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:如月 遥 | 作成日時:2019年9月16日 18時