Love...4 ページ4
*
*
*
・
・
・
・
慧「はぁー……アイツは……」
宏太「どうした?」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
1時限目の授業が終わり、職員室に戻ると
隣のクラスの担任で仲がいい慧が溜息をついていた。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
慧「泉だよ。昨日のこと教えてもらったから注意したんだけど……」
宏太「取り合ってもらえなかったんだろ?」
慧「せいかーい。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
宏太「あの子、お前のこと先生として見てないよな。」
慧「他の生徒も俺を先生と見てないけどな。アイツは特にだな。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
慧は生徒の情報がファイリングされているものに
目を通している。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
慧「何つーか、子どもらしくないんだよな。
妙に大人っぽいというか。あ、冷めてるんだ。そう、冷めてるだ!」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
宏太「まぁ、外見も……他の生徒と違うもんな。
あ、次の授業は出るんじゃない?」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
慧「違う、違う。あれは授業に出るんじゃなくて、
学校から帰るんだよ。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
丁度、職員室の前に泉が通ったので指さすと
慧はそう言った。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
宏太「止めろよ、教師だろ。」
慧「止めてもアイツ帰るもん。10回に1回は聞いてくれる時あるけど。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
宏太「仕方ねぇな――――……」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
俺は次の授業の教材を手に持つと、
帰ろうとしている泉を追いかけた。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
明るめのブラウンの髪は校則を守っている生徒の中では
物凄く目立つ。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
宏太「いた。マジで帰ろうとしてるし……」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
音楽を聴いているのか、少しリズムに乗っている様子。
その度に揺れる髪――――……
・
・
・
*
*
*
530人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2012年11月15日 23時