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Love...4 ページ4















慧「はぁー……アイツは……」

宏太「どうした?」



















1時限目の授業が終わり、職員室に戻ると

隣のクラスの担任で仲がいい慧が溜息をついていた。





























慧「泉だよ。昨日のこと教えてもらったから注意したんだけど……」

宏太「取り合ってもらえなかったんだろ?」

慧「せいかーい。」





























宏太「あの子、お前のこと先生として見てないよな。」

慧「他の生徒も俺を先生と見てないけどな。アイツは特にだな。」





























慧は生徒の情報がファイリングされているものに

目を通している。





























慧「何つーか、子どもらしくないんだよな。

妙に大人っぽいというか。あ、冷めてるんだ。そう、冷めてるだ!」

































宏太「まぁ、外見も……他の生徒と違うもんな。

あ、次の授業は出るんじゃない?」





















慧「違う、違う。あれは授業に出るんじゃなくて、

学校から帰るんだよ。」





























丁度、職員室の前に泉が通ったので指さすと

慧はそう言った。



























宏太「止めろよ、教師だろ。」

慧「止めてもアイツ帰るもん。10回に1回は聞いてくれる時あるけど。」





























宏太「仕方ねぇな――――……」





























俺は次の授業の教材を手に持つと、

帰ろうとしている泉を追いかけた。







































明るめのブラウンの髪は校則を守っている生徒の中では

物凄く目立つ。





















宏太「いた。マジで帰ろうとしてるし……」





















音楽を聴いているのか、少しリズムに乗っている様子。

その度に揺れる髪――――……











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作品ジャンル:恋愛
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2012年11月15日 23時

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