Love...20 ページ20
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あ「何でココ………」
宏太「俺が来たかったから。」
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Aは広がる景色をただボーッと眺めている。
俺が連れてきたのは都内から少し離れた海。
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俺の予想通り、男と寝る予定だったらしく
少し肌を露出する服装で、要するに薄着。
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だから、俺はジャケットをAの体に
掛けた。
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あ「迎えに来て何て頼んでない。」
宏太「知ってる。」
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あ「教師って忙しいんでしょ。
こんな一人の生徒に構ってないで、他のことしたら?」
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泉は俺を見ることなくそう言い放つ。
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宏太「素直じゃないな。」
あ「先生よりは素直だと思います。」
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宏太「俺よりって……俺の方が素直だよ。
こうやって……行動がいつも先走るんだから。」
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俺の方を見てくれないのに痺れを切らして
再び腕を掴み、Aを振り向かせると……
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そのまま唇を塞いだ。
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Aは瞳を見開いている。
それもそうだよな、俺……先生なのに。
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俺の胸が押し返されて、離れる唇。
二人の間には沈黙しかない。
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宏太「帰ろうか。」
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大人は本当ズルいよな。
逃げる方法をよく知っている。
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核心には触れようとしない。
問題そのものに触れようとしない。
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でも、こどもはその逆だ。
危険だと知ってても核心に、問題に触れようとする。
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あ「先生は……私のこと好きなんですか?」
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2012年11月15日 23時