Love...17 ページ17
*
*
*
・
・
・
・
宏太「じゃぁ、この前の続きからー……
と、その前に宿題のチェックだな。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
「そこはスルーでいいじゃないすかー。」
「忘れておいてくれればいいのにー。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
今、私の目の前で教壇に立つ人。
家にいる時とは全然違う。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
私のポケットには預けられた鍵が入ったままで
いつ返すべきなのか、タイミングを窺っている。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
そもそも、こんな鍵を一生徒の私に預けちゃうなんて……
ありえない。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
先生は一人一人の問題集をチェックしながら
生徒の席の間を歩く。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
近づく私と先生の距離。
昨日のことを思い出すと、少し鼓動が早まった。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
宏太「お、やってきるな。」
「もちろんでーす!」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
前の席の子の問題集は私と対照的。
私は空欄ばかり、いや空欄しかない問題集。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
いつも通りやってきていない。
先生もそれは毎度毎度でわかっているはずだから……
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
スルー………したのだが、
なぜか机の隅に小さな紙切れ。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
宏太「よーし、やってきてないヤツから問題当ててくぞ。」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
生徒が文句を言う中、問題を黒板にスラスラ書いていく。
そんな中、私は置かれた紙切れを開く。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
あ「放課後……教材室……」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
無造作な字で、2語しか書かれていなかった。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
この時まで鍵を返すのを待てってこと?
・
*
*
*
530人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2012年11月15日 23時