57話 ページ11
『望月さんって、奏の家のお手伝いさんだよね？』
｢宵崎さんの知り合いなんだ....！
ふふ、世間って狭いんだね。｣
『うん。私もそう思うな。
ところで、4人でバンドって、なんて言う名前なの？』
｢"Leo/need"っていうバンドを組んでるんだ！
良かったら今度、ライブ来てね！｣
さっきまで司くんと話してたはずの咲希ちゃん。
『うん。"約束"だね。』
今度は咲希ちゃんに向かって笑いかける。
後ろのえむちゃんからなにか聞こえるけどここは無視。
｢えっへへ、失敗しないようにしないと！｣
｢それはいつものことでしょ。｣
初めて志歩ちゃん....？と会話した。
｢うぅ〜、あたし、結構頑張ってるのにな〜....｣
｢咲希はいつも志歩に怒られてるもんね。｣
｢ふふ、でも私、そんな咲希ちゃんも好きだな。｣
仲いいんだろうな。こんな感じじゃ。
これを見て、いいな、って思ってしまう。
なんで？
それが、分からない。
ふと後ろから_____
｢.....おい類。今日のAはなにか違う。｣
｢違うって？｣
.....司くんもか。
あぁもう、どうしよう。
こうやってバレるだけバレて、
私は逃げて。
またその繰り返し。
｢今日は元気がないな。A。｣
司くんに声をかけられた。
途中からは聞いてなかった。なんの話ししてたのかな。
『そうかな？いつも通りだと思うけど。』
｢......いや、やっぱり違う。｣
そうしてちょっと屈んで近づいてくる司くん。
思わず1歩、後ずさり。
｢明日、オレたちのショーを見にこないか？
きっと、笑顔になる______いや、笑顔にさせる！｣
と言って渡してきたチケット。
『えっ、ちょっと待って。悪いよ、チケット貰うのは。』
｢いいや、オレがいいって言ったらいいんだ！
それよりも、ちゃんと来るんだぞ？
お前のためのショーだからな。｣
類に助けを求めても。
｢そうだねぇ。せっかくのステージが誰にもみられないまま終わってしまうなんて.....｣
泣き真似を始める類。
｢なになに？！Aちゃんを笑顔にするの？！
あたしも協力する！！AちゃんAちゃん、
絶対に笑顔にさせるからね！！｣
｢まぁ、Aのためなら。｣
そう言って私のためにショーを作ることになったらしい。
この人たちは明るい。明るすぎるんだ。
希望で溢れてて.....眩しい。
心のどこかで救われるかな、なんて。思ったりして。
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あいりす(プロフ) - 凄いですね！更新ずーーーっと待ってますので更新してください…無理はしないでくださいね😉 (8月11日 17時) (
レス) id: ef45f85bc9 (このIDを非表示/違反報告)
絵豆腐(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！！ホントに応援助かります〜！ (2022年7月30日 7時) (レス) id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
絵豆腐(プロフ) - ニコリさん» 夏休みに入ったので更新頑張ります！！ありがとうございます！！ (2022年7月30日 7時) (レス) id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
絵豆腐(プロフ) - 雪❄さん» ありがとうございます！とても更新の励みになります！！ (2022年7月30日 7時) (レス) id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - めっちゃめっちゃ面白くて一気に読んじぁいました！続き楽しみに待ってます^^* (2022年7月26日 17時) (レス) id: 3ff4e36bb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵豆腐 | 作成日時：2022年1月16日 19時
