38話 ページ39
Aside
屋上に差し掛かる太陽。
東雲くんと続く沈黙。
....喧嘩したのがバレた。
というより、深く掘り下げそうで少し怖い。
私が本気で笑ってないのもバレていた。
「.....お前、暁山のことなんだと思ってるんだよ」
『....瑞希？
.....友達、だよ。』
「......そうか。」
思ったよりも深く掘り下げられない。
というかなんでこの話？友達？
.....聞いてたの？
「......あんま、無理すんなよ」
『.....何の話？』
「Aが1番分かってんだろ。.....一応、似たような奴、家にいるし.....」
『ふふ、絵名のこと？』
「まあ、な。」
東雲くんなりの気遣いなのか、直接的には言わない。
『もしかして、さ.......いや、何か知ってるよね？』
「....全部聞いてたって言ったら？」
『.....そうなんだ。』
淡々と話してるけど、内心は少し焦っている。
バレた......か。ついに東雲くんにも。
最近気を緩みすぎてる？
類にも、ミクにも、瑞希にも.......
今まで頑張ってきたのに....
ここで台無しにして...
「だから...楽に生きろよ。
何も気にせずに。」
......楽に？
どうやって？
「俺は....お前のこと、何も知らねぇ。
まだ会って間もないしな。
お前がどうしようと俺には関係ねぇ。
でもな、あいつは違うんじゃねぇの？
あいつだけじゃねぇ。お前の周りにいる人たち。
深く考えずに生きろよ。」
『っ....でも、もしまた前と同じことがあったら....？』
「...過去？」
『.....昔、裏切られたんだよね。友達に。』
「......暁山たちをそんなやつらだと思ってんのか？
俺にはそう見えねぇけどな。」
『.....何回もさ、信じようとしたよ。
でも.....やっぱり.....！！』
「別に今すぐ信じろとは言ってない。
自分のタイミングで、暁山たちと向き直したらいいんじゃねぇの。
あいつらはお前のことを見放さねぇよ。」
『......そう、なのかな......』
.....わたしを気遣ってくれている言葉。
俺を信じろ、信じて、など言ってないからなのか......
なんとなく、東雲くんのその言葉に安心感を覚えた。
『.....もし、またなんかあったら、話してもいい.....？』
「.....好きにしろ。」
.....気のせい、かな。
心の奥が暖かくなった気がした。
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絵豆腐 - みぃさん。ありがとうございます！最近テスト期間に入りまして...更新少し遅れています。応援ありがとうございます！貴重なコメントも... (2021年11月17日 22時) (
レス) id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めまして花と申します。こちらの小説を拝読させて頂き、とても面白かったのでコメントをさせて頂きました。読んでいて、今後の主人公ちゃんがどうなって行くのかが楽しみです。更新頑張ってください。楽しみしております。 (2021年11月14日 15時) (レス) id: 425f5620de (このIDを非表示/違反報告)
絵豆腐 - わああ！！ありがとうございます〜！返信遅れてすみません。更新頑張ります！！笑 (2021年11月13日 7時) (レス) @page36 id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！楽しみです！更新頑張って下さい!! (2021年11月6日 19時) (レス) @page36 id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵豆腐 x他1人 | 作成日時：2021年10月9日 19時
