37話 ページ38
暁山......か。
つまり、今屋上にいるのはA。
それよりもあいつ........いや暁山......
すごい焦りようだったな。扉から飛び出してきたかと思ったら、駆け足で階段を下りていった。
何をそんなに慌ててんだ？
......小説。明日にでも渡すか？
今屋上に行ったらぜってぇ怪しまれる。
と、そんな考えを巡らせる内に。
向こう側から聞こえてくる足音。
いやいやいや、まて。
逆にここにいた方が怪しまれるんじゃねぇか？
それなら.....階段をおりる？
いやぜってぇAに足音聞こえるよな。
結果、俺は
Aがいる屋上の扉を開けていた。
「えっ、あれ？東雲くん？」
どうする。不思議そうな顔で見つめてくるA。
なんで俺扉開けたんだよ.....！！
いや、これが最善だった.....？
とりあえず.....要件.....要件.....
『あーえっと......これ、家に忘れてたぞ』
自分のカバンを漁りながら小説を見つけだす。
でも目線はAの方だ。
明らかに挙動不審。
「ん？あ、これ！！探してたんだよね！ありがと〜！」
そんな俺を見ているのに関わらず、喋り出すA。
やっぱりさっきのはAじゃなかったのか？
「....ていうか、さっき、瑞希に会わなかった？」
『....暁山？』
どうする、この場合どういうのが正解なんだ。
会ったといえば、暁山と証言に不一致が出る。
逆にあってないといえば、どこから来たのかという話になる。
.......それに俺自身もあの会話が気になる。
『.....そういえばあいつ、慌てながら階段下りていってたな。』
俺が暁山とは会わずに、見かけたってことにしておこう。
「ふーん？なんで慌ててたんだろうね。」
にっこりと笑ったA。
その笑顔に俺は恐怖を覚えた。
明らかに目が笑ってない。
『....暁山は何かあったのかも.....な。』
どうして俺はこんなことを言ったのだろうか。
俺でもわからない。
気づけば俺も作り笑いでこう発していた。
「.....あれ？じゃあ....さ、屋上でのこと何も知らないよね？」
作り笑いから真顔に変わるA。
纏うオーラが怖い。
『......はは、それはなんかあったってことだよな？笑』
驚いたように目を見開くA。
「....察しがいいよね、東雲くんって」
そう言ってもう一度笑うA。
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絵豆腐 - みぃさん。ありがとうございます！最近テスト期間に入りまして...更新少し遅れています。応援ありがとうございます！貴重なコメントも... (2021年11月17日 22時) (
レス) id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めまして花と申します。こちらの小説を拝読させて頂き、とても面白かったのでコメントをさせて頂きました。読んでいて、今後の主人公ちゃんがどうなって行くのかが楽しみです。更新頑張ってください。楽しみしております。 (2021年11月14日 15時) (レス) id: 425f5620de (このIDを非表示/違反報告)
絵豆腐 - わああ！！ありがとうございます〜！返信遅れてすみません。更新頑張ります！！笑 (2021年11月13日 7時) (レス) @page36 id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！楽しみです！更新頑張って下さい!! (2021年11月6日 19時) (レス) @page36 id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵豆腐 x他1人 | 作成日時：2021年10月9日 19時
