36話 ページ37
杏が忘れ物を取っている間に屋上に向かう。
てかなんで屋上なんだよ....
教室でもよかっただろ。
階段を上る途中で、大声が聞こえた。
「っまだ....やってみないとっ、わかんないじゃん！」
この声は、暁山....？
その声を聞いて階段を上るのをやめた。
暁山って.....あんなに大声出すやつだったか？
そんな考えをめぐらせている間にも聞こえる声。
「.....もう、決めたんだっ......
もう.....いい加減、
Aを見つめ直すんだ.....！！」
見つめ直す？
Aを....？
もっと詳しく聞きたくて、屋上のドアの前から耳を澄ます。
「Aは......Aはボクの......友達だから......！！」
....Aはなにか隠してることでもあんのか？
っていうかこれ、普通に盗み聞きじゃねぇか....
この話って.....盗み聞きしていい話なのか？
『.....友達って何？』
きっとこの声はA。
聞いた瞬間、背筋が凍ったような感覚がした。
は？....今のって、Aの声？
Aの、聞いたことも無い声だった。
『やめてって......いってんの！！！』
今度はAの大声だった。
これは......盗み聞きはダメなやつだな。
そう思ったけど体が動かない。
これ以上を聞きたいと思う自分がいる。
......こんな大事な話を盗み聞きなんて.....
俺、最低だな。
「友達、友達って......なんでそんなに大事なの？
所詮、みんな上辺だけの付き合い.....！！
親友とかほざいて.....挙句の果てにはどっちかが捨てる。
クラス、学年、学校、関わりがなくなったらそれで終わり。
.....そんなのが友達。
ずっと一緒なんて......ないんだよ。」
この言葉を聞いて俺は耳を疑った。
Aってこんな奴だったか？
きっと何かの間違い.......
Aはそんなやつじゃ......
答えの無い考えをめぐらす。
_____何が本当で何が間違ってる？
わからない。
俺の頭に出てきたのはこの言葉だった。
扉の向こうから聞こえる足音。
誰かが歩いてきている？
これは暁山？か、Aか......
それよりも隠れないとな.......
そこら辺の物陰にでも隠れる。
.....男子高校生がこんなとこに隠れてるとは思わないだろ
扉が開く音がした。
そこから出てきたのは
______暁山だった。
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絵豆腐 - みぃさん。ありがとうございます！最近テスト期間に入りまして...更新少し遅れています。応援ありがとうございます！貴重なコメントも... (2021年11月17日 22時) (
レス) id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初めまして花と申します。こちらの小説を拝読させて頂き、とても面白かったのでコメントをさせて頂きました。読んでいて、今後の主人公ちゃんがどうなって行くのかが楽しみです。更新頑張ってください。楽しみしております。 (2021年11月14日 15時) (レス) id: 425f5620de (このIDを非表示/違反報告)
絵豆腐 - わああ！！ありがとうございます〜！返信遅れてすみません。更新頑張ります！！笑 (2021年11月13日 7時) (レス) @page36 id: 4e974e7d19 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです！更新待ってます！楽しみです！更新頑張って下さい!! (2021年11月6日 19時) (レス) @page36 id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵豆腐 x他1人 | 作成日時：2021年10月9日 19時
