友達なんて。【東雲 彰人】

16話 ページ17

「宮女の1年.....」




「奏何か知ってるの？」




「いや....望月さんと同じ学年だなって.....」




『望月さんって、いつも家事代行で来てる人？』




「そうだよ。いつも助かってる。」




「......天馬さん、私知ってるよ。」




『えっ、まふゆが？！』




「ダメだった？」




『あいや、ちょっとびっくりしただけ.....』




「....確か、星乃さん達とバンド組んでる1人だって....」




『ば、バンド？！えー！！かっこいいね....』




「え、ちょっとまって、誰から聞いたの？」








「星乃さん。」




『後輩にも話しかけられるんだね....』




「確かに〜なんか意外だよね！」




「......もう話はいいから。手、進めて。」




「『はーい』」




__________『ふぁ〜....ねむ。』




今何時......



もう12時か.......



今日は学校めんどくさいしな〜



もう1回ねようかな....



______ﾌﾟﾙﾙﾙ



『誰.....』



私のケータイの画面には「えななん」の文字があった。



『もしもし.....』




「やっ、と繋がった......」



しんどそうな声が聞こえる。...熱でもあるのかな？



『大丈夫？』



「だい、じょうぶじゃないから、電話してるん、だけど！」



『秒で行く。』



っていうか、なんで熱......



......そういえば昨日、絵名何も食べてなかった気がする....



それに昨日夜遅くまで活動してたしな.....



とりあえず早めに行かないと！



_________『何買えばいいのかわかんない......』




まぁテキトーに買ってたらいいよね！




チーズケーキが好きって言ってたような気がするから、1個だけ買って......



あとは、ゼリー？とかの方がいいよね？



いや、りんご....？



....どっちも買っちゃえ！！



とりあえずこれで絵名の家に....



『絵名ー？私だけどー？』



___ｶﾞﾁｬ



『お邪魔しまーす、って絵名....』



扉を開けた先には顔を真っ赤にした絵名がいた。



『とりあえずベッドまで行こ。』



『....大丈夫？』



首を横に振る絵名。



おでこの氷ももう溶けてるし......



『私何か作ってこようか？』



また首を横に振る。



『でも.....食べないと』



「だい、じょうぶ、だから....」



返答するだけでもしんどいんだろうな。



っていうか、東雲くんは......



やばい時に弟は何をしてるのさ.....




『そっか、まだ1時...』




東雲くんまだ学校か！！

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