好きだと言って、抱きしめて【赤】

35 話 ページ37

重岡
「ほら！笑うんや！！こ〜やって！」






しげが笑窪ができた、あの私が大好きな笑顔を向けてきた。






重岡
「こうだ！こう！」






私のほっぺを上げて無理矢理笑わせようとしてくる。


ほんとに、好きだなぁ






重岡
「...なんで笑ってくれへんの？」



「ん、あはは」



重岡
「それ笑ってへん！」



「ご、ごめっ」






なんでそういうこと言うの...
泣いちゃうじゃん。






重岡
「皆と見たかったんか？
...あぁ、そりゃ俺と2人っきりは嫌だよな」



「あ...」






しげは立ち上がると、スマホを手に持った。






重岡
「皆に連絡すっから、なんとか合流するぞ」



「え、しげｰｰｰ」



重岡
「普通は思うことに気付かなくて、悪い」






違うって言わないと...






「違うよ、違う！！」



重岡
「何が？」



「私....しげと2人で見たい」






真っ赤になりながら言った。

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