桃赤固定小説【stxxx】

馬鹿 ページ27

赤side

莉｢ばかっ！！！！｣

ガタッ、って椅子のなる音が響く。

さ｢馬鹿はお前だろ。おれ悪いことしてないだろ？素直に謝ること出来ないのかよ｣

莉｢ｯ､だって、さとちゃんがっ、｣

さ｢なに？人に責任なすりつけんの？wいい加減にしろよ。｣

莉｢…でも、あのっ、｣

さ｢言い訳してんなよ。もう寝るわ。｣

莉｢…ばか、｣

さ｢…………｣


ばたん。

ドアがしまる。

おれも、もう眠たいな。
ごめんって、言えなかったな。
許してくれないよな。

俺が悪いんだもん。

同じベッドで寝る気分じゃなくて、電気を消してソファに寝っ転がった。

原因は俺。

あした、久しぶりにデート行く約束があるんだから。
ずっと楽しみにしてたから、早く、謝らないと。

けど、けど。
できるかな。さっきみたいにまたどーせ感情的につっちゃうのかな。

なんで、素直になれないんだろうな。
なんで、すぐつんつんしちゃうんだろうな。
なんで、些細なこと怒っちゃったんだろうな。

ソファに寝っ転がって思い出す。

最近、さとみくんがずっところちゃんとるぅとくんと通話をしながらゲームしてて、
電話でるぅとくんに
｢莉犬、嫉妬とかしないんですか？｣
そう聞かれた時、さとちゃんが
｢まぁ、しないんじゃね？知らんけどww｣
って言って、俺はそりゃあ嫉妬だってするし寂しかったけど、デートの約束が楽しみで我慢してたのに。
その適当な、全く俺を見てない態度にイライラして、テレビの電話を切って、スイッチも切って。
携帯も勝手に通話を切って。

｢は？｣って、さとみくんの低い声が忘れられない。

なんで。俺。ちゃんと言えなかったんだろう。
なんで。俺。寂しかったって伝えられないんだろう。

ポロポロって涙が出てきて。
胸が痛くて。

そのまま泣き疲れて、寝ていた。


ーーーーー

朝起きたとき、さとみくんところちゃんの笑い声で目が覚めた。

またやってんのかよ。
なんで懲りないんだよ。

起こされたことにイライラして。
水を飲もうと、ソファからでるとさとみくんがスっと携帯とテレビのリモコンを自分の近くに持ってくる。

莉｢……もうしないし。｣

さ｢………………｣

莉｢…………ｯ｣

なんで無視すんの。
泣きそうになるのを堪えて、見られたくないから。

水道でいいのに、わざわざ奥のウォーターサーバーまで行って水をくんだ。

少ししょっぱい水が口のなかに入ってくる。

俺が悪いのに、なんで泣いちゃうんだろう。

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