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紫side
莉犬くんはしばらく黙り込んだ後、渋々といった様子で話し始めた。
『おれ、昔ね、お父さんがいたんだけど、今は母子家庭なの。でね、その理由がお父さんはねお母さんが居ない時に俺の事いっぱい叩くの。タバコのすいがら?を首にグリってされたこともあって、ずっとずっとその火傷のあとが消えない。だから、チョーカーしてるんだ。本当はお風呂とか人と入りたくないからさ、修学旅行もあんまり行きたくなくて。あとは、お父さんが働いてないことがお母さんにバレないように、、、、』
黙り込んだ莉犬くんは、泣きそうに、言いたくなさそうに、俯いた。
『言いたくないなら、別に言わなくてもいいんだよ。』
莉「いや、言うよ。平気。でも、嫌いにならないでね、、、グスッ」
る「絶対になりません。」
こ「僕も、何があっても莉犬くんのこと大好きだよ!」
ジ「莉犬はいつでも大事な弟みたいな存在やで!」
な「莉犬くんは、俺のだーーいすきで大切なひと!!!それは何があっても変わらないよ!」
さ「おれは、たとえ莉犬が人を殺しても、ついて行くけど、」
莉「………うん、ありがと!!えと、でね、お父さんに言われて、、男の人の相手をさせられたこともあった。……意味、分かる?」
無言で頷くみんなにつられる。
分かるけど、分かりたくなかった。
そんなぐちゃぐちゃな本音。
莉犬くんを傷つけるだろうから言わなかった。
莉「で、そのまま中学に言って、お父さんが女の人をお家につれて来ることが増えて、その間、おれは、お父さんにホテル?みたいな所に連れてかれて。ずっと、一日に、5〜6人の相手させられたこともあった、かな?」
莉犬くんは、重い雰囲気になるのが嫌なのかずっと笑いながら話している。
でも、目は笑ってない。
辛くて、苦しくて、今にも吐き出してしまいそうな。
そんな顔。
それがより一層聞いている俺たちの心をえぐる。
我慢できずにおれは、莉犬くんを抱きしめた。
莉「!!…な、くッグスッ」
『……大好き。』
莉「おれも、俺も大好きッ!!」
さ「莉犬。もう、一旦やめよう。また今度でいいじゃん。辛いでしょ?」
莉「うん、辛い。でも、辞めないよ。ちゃんと知って、理解して欲しいから。」
さ「…分かった。」
そしてまた莉犬くんは、話し始めた。
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あめ(プロフ) - らむさん» 更新したよおぉぉぉぉぉ!!うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! (2020年11月29日 18時) (レス) id: bed95d1a8d (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 更新してたぁぁぁぁぁぁぁ!!うわぁぁぁぁぁぁ!! (2020年11月27日 20時) (レス) id: 71b0cd4383 (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - 莉夢さん» 更新だおぉぉぉぉ!!! (2020年11月16日 20時) (レス) id: bed95d1a8d (このIDを非表示/違反報告)
莉夢 - 更新だぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!! (2020年11月15日 12時) (レス) id: e127ee088c (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - らむさん» まじでありがとー!!遅くなってごめんね、(´;ω;`)天才だなんてそんな、、////いやん照れる////((( (2020年10月31日 20時) (レス) id: bed95d1a8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめ | 作成日時:2020年10月4日 22時